常緑ヤマボウシを庭のシンボルツリーにしよう




ハナミズキヤマボウシは、同じミズキ科で花がよく似ています。私の住む地方では、4月にサクラの花が散る頃ハナミズキが咲き始めます。そしてハナミズキの花が終わった5月にヤマボウシの白い花が咲きます。

 

そしてヤマボウシの花が咲いている頃、常緑ヤマボウシの花が徐々に大きくなり6月中旬に満開となります。

 

庭に常緑ヤマボウシを植えて10年経ちました。木もすっかり根を張り、環境に馴染んだ頃です。そこでヤマボウシと常緑ヤマボウシの違いや庭植えの経過、シンボルツリーにオススメなポイントを書いてみました。

 



常緑ヤマボウシとは

 

ヤマボウシと常緑ヤマボウシの違い

 

【ヤマボウシの特徴】

● ミズキ科の落葉高木で高さ10~15m
● 本州、四国、九州の山の谷筋に自生する。
● 水はけの良い常に水が存在する場所を好む。

 

 

<5月中旬 近所のマンションのエントランスに植えられたヤマボウシ>

 

ヤマボウシ(山法師)という名前は、中央の丸い花の部分を僧侶の頭に見立て、4枚の花びら(総苞弁と言われる葉の部分)を頭巾に見立ててつけられたそうです。

 

【常緑ヤマボウシの特徴】 

● ミズキ科の常緑中低木
● 原産国は中国
● 耐寒温度はマイナス5℃〜8℃。
● 成長速度はゆっくり。

 

 

6月上旬 街で見かけた常緑ヤマボウシ>

 

ヤマボウシが大木になるのに対して、常緑ヤマボウシは少し小ぶり。冬も葉を落としませんが、ヤマボウシに比べると寒さが少し苦手のようです。ヤマボウシほど場所を取らず、コンパクトに育つ印象です。

 

常緑ヤマボウシの種類

 

● ホンコンエンシス
● ホンコンエンシス月光
● ホンコンエンシスメラノトリカ(ガビサンヤマボウシ)
● ヒマラヤヤマボウシ

 

それぞれに、花付きや耐寒性などに違いがあるようです。私が植えたのは、10年以上前のことでどの種類かは、はっきりしません。

ちなみに私が住む地域では、冬の最低気温はマイナス5℃くらいです。

 



常緑ヤマボウシをシンボルツリーに

 

常緑ヤマボウシを庭に植えた経過

 

常緑ヤマボウシを庭に植えて10年以上経ちました。

 

山で見たヤマボウシの花が好きで植えたかったのですが、ヤマボウシは大きくなるので諦めていました。それが、タキイの通販雑誌で『常緑ヤマボウシ』というものを見つけました。

 

ヤマボウシほど大きくならず、常緑とのこと。「これなら、我が家にも植えられるかもしれない。玄関前のシンボルツリーにしよう。」と考え、苗を購入しました。

 

届いた苗は、高さ30cmぐらい。

 

あまり大きくならないようなので鉢植えにして、玄関横の軒下に置きました。ところが、だんだん葉にツヤがなくなる様に感じました。軒下で日当たりが良くなかったせいかもしれません。

 

そこで、やっぱり日当たりの良い所に植えたくなり、玄関へと続く階段を上がった所に植えかえました。植えたのは、日当たりの良い場所なのですが、すでにトキワマンサクが大きく育っていたので、その前に植え込みました。

 

30cmの苗が徐々に大きくなり、花がつき始めたのは1mぐらいに成長した頃。4~5年はかかったような気がします。それから花が増え、4年前からは、株を覆うほど花が付くようになりました。

 

現在の姿がこちら。

 

5月下旬まだ花びらが小さく緑がかった色をしています。

 

ただ一つ問題が…。太陽の光を求めて西にどんどん枝を伸ばした結果、片側だけ枝が伸び、樹形がヒドイことに。幹は、途中で腰折れしたようになっています。

 

これもトキワマンサクで遮られた光を求めた結果です。

 

階段を上がってくると、ヤマボウシの白い花が迎えてくれるのは、思い描いた通りなんですが…。光の差し込む方向までは、考えが及びませんでした。やれやれ。

 

それでも、6月になるとたくさんの花を咲かせます。  

 

花と言っても実際は、総苞片。真ん中の丸い花を囲む葉なんですね。5月に緑色だった花は少しづつ白色に変化し、6月中旬になると花びらも大きくなってきます。

 

 

花びらは、5~6cmぐらいの大きさ。ヤマボウシの花と比べると小ぶり。樹高は10年以上経って1m40cm。枝の広がりも1m以内に収まり、とてもコンパクトです。

 

秋には、実がつきます。ヤマボウシの実は食べられますが、常緑ヤマボウシの実も美味しいと書いてあるものもあります。我が家の常緑ヤマボウシは、実をつけても赤くならず、食べられるような気がしません。同じ常緑ヤマボウシでも、種類によって違うのかもしれませんね。

 

2017年秋、常緑ヤマボウシに赤い実を4個見つけました。やっぱり赤い実がなるようです。「赤くならない」と言った声が聞こえたのかも。赤い実は、いい色をしていますね。

 

 

寒くなると葉っぱも、少し赤みを帯びてきます。葉をつけたまま冬の間はひっそりとしています。

 

常緑ヤマボウシの管理

 

庭植えで、水遣りも剪定も追肥もなく放任状態です。病害虫も気になったことはありません

 

ただ光を求めて樹形が乱れているので、来春までに一度剪定しようかなと考えています。我が家ではこのまま育てますが、植える場所と光の当たる方向は、じっくり検討した方が良さそうです。

 

常緑ヤマボウシは、ヤマボウシほど大きくならず管理も楽。まさしくシンボルツリーにピッタリだと思いませんか。

 

常緑ヤマボウシを剪定しました

 

来年の春までに剪定すればいいと思っていましたが、急に剪定したくなって切ってしまいました。横に伸びていた枝を切り取ると、ずしりと重かったです。そのおかげで、木は軽くなりました。

 

切り取った枝は花盛りで、勿体無いので生け花に。花が多すぎてかなり間引きましたが、しばらく室内で花が楽しめそうです。

 



育ててわかったシンボルツリーにオススメなポイント

 

いろいろ書きましたが、実際に育ててみて「常緑ヤマボウシを植えてよかった」と感じています。そこで、育てたからこそわかったおすすめポイントをまとめてみました。

 

1  常緑ヤマボウシは、樹高が3~5mの中低木で大きくなりすぎない

 

一方ヤマボウシは、高木で10~15mの高さになります。ヤマボウシを植えたいけれど、あまり大きくなって欲しくない時には、常緑ヤマボウシもいいかもしれません。

 

育ててみたら、成長速度もゆっくりです。

 

2 花が木いっぱいに咲き、開花期間も1ヶ月ぐらいと長い

 

花付きの量は常緑ヤマボウシの種類にもよるでしょうが、木全体を覆うように花がつき、花の時期には見応えがあります。

 

実際の花は白い部分ではなく、真ん中の丸い部分なのですが、白い総苞片のおかげで、1ヶ月も花が楽しめます。おまけに秋になると、1cmぐらいの丸い赤い実がなり、食べる事もできるようです。

 

3 常緑樹なので、冬でも葉が残る

 

落葉樹のように、葉が全部落ちません。シンボルツリーとして植えても、葉っぱが残っているので殺風景になりにくいと思います。

 

常緑ヤマボウシの耐寒温度はマイナス5℃~8℃。その場所の気温やその他の条件で、葉が落ちる量は違うようです。

 

こちらでは葉が少し落ちますが、残った葉は少し赤みがかります。

 

4 常緑ヤマボウシは丈夫で管理が楽

 

常緑ヤマボウシを植えて10年以上経ちましたが、ムシがついたり病気になった記憶がほとんどないんです。

 

『常に手をかけないと、キレイな花が咲かない』と言った種類の木ではないようです。放任でも育ってくれます。

 

剪定もほとんどしませんが、するのは樹形が乱れて気になる時だけです。

 

私の住む地方では、最近整備された歩道に植えられました。

 

 

<歩道に植えられた常緑ヤマボウシ 左:6月 右:1月>

人気になってきた事もあるでしょうが、やはり管理が楽な木だから植えられたのではないかと勝手に解釈しています。

 

 

5 洋風・和風の庭どちらにも合う

 

花色は白色が中心なので、他の植物の花色と馴染みやすく、洋風・和風どちらの庭でも、自然な雰囲気を出してくれます。

 

こうしておすすめポイントを書くと、気をつけた方が良いポイントは何か気になります。しかし考えてみても、すぐには思いつきません。

 

強いて言うなら、ホームセンターなどでは、まだあまり見かけず、入手先が限られる事でしょうか。

 

それでも常緑ヤマボウシは、最低気温がマイナス5~8℃を下回らない地方なら、間違いなくシンボルツリーにおすすめの樹木だと思います。

 

常緑ヤマボウシの揷し木(密封挿し)と鉢上げも書いていますので、みて下さいね。






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