アジサイ アナベルの挿し木をして一年

庭に植えたアナベルが、最近全く花をつけてくれなくて残念に思っていました。そんな時、行きつけの美容院でアナベルの花をもらい、挿し木に挑戦してみることにました。あれから1年たったので、挿し木の1年間をまとめてみます。

アジサイ アナベルの特徴

 

アジサイと言えば、日本のアジサイを元に品種改良され、様々なアジサイが作られています。アナベルはこの系統とは異なり、北アメリカ原産のアジサイの仲間です。

● 別名 アメリカノリノキ

● 落葉低木 1~1.5m。

● 花芽が春に付く。(つまり挿し木した次の年に花芽が付くという事)

● 剪定 秋から春の芽吹きまでに行う。

● 初心者でも育てやすい

大きな白い花(ピンクもある)がたくさん咲いている姿は、見ごたえがあります。

アナベルの挿し木をしてみた

せっかくなのでアナベルの花を1日ほど眺めて楽しみました。

【挿し穂の作り方】

さあ、いよいよ挿し木に挑戦です。

①花は切り取り、葉が茎に付いた状態で、茎を10cmぐらいに切り取る。

②葉っぱは、付け根から3分の1だけ残すように切り取る。

③出来た挿し穂を水につけ、しっかり水揚げさせる。(1時間ぐらい)

切り口がなきれいな方が根付きやすいので、よく切れるカッターを使って切ると良い。

【挿し木の仕方】

①挿し木用の鉢と用土を用意する。 (私は、庭の土をそのまま使いました。)

②鉢には、ジョウロでたっぷり水を含ませておく。

③割り箸などで植え穴を開ける。(挿し穂を直に穴に押し込むと切り口を痛める。)

④挿し穂をそっと穴に入れ、土をかける。

⑤ジョウロで優しく、鉢底から水が流れ出るまでタップリと水をかける。

⑥半日陰の風通しが良い場所に置き、毎日水遣りする。

【芽が出て、秋までの管理】

1ヶ月ぐらいすると新芽が出てきます。夏の暑さに負けないように、半日陰で水遣りを続けます。

しっかりと芽が伸びてきたら、少し日向へ移動。

着根率は100%で、6本の苗が出来ました。

秋になり日差しが和らいできた頃、いよいよ植え替えを行いました。

さあ、どこに植えようかと考えた時、1箇所に植えて失敗したら困ると思いました。そこでリスク分散のため3箇所に分けて植えることに。

◇ 東向きの花壇 (3本)
◇ 北西向きの花壇(2本)
◇ 25cm鉢(1本)

花壇には、まとめて株立ち風に植えてみました。

【秋から春までの管理】

晩秋になると葉が黄色くなり、いつのまにか全部落葉します。庭に植えたアナベルは茎だけになり、どこに植えたかわからなくなってしまいました。

玄関前北西向きの花壇に植えたアナベルは、知らず知らずに踏みつけていたようで、茎が折れてしまいました。

なんとも残念。苗木のうちは植えた場所に、目印を付けた方が良さそうですね。

4月になると新芽が出てきます。

挿し木の一年後

【地植えしたアナベル】

東向きの花壇では、小さな蕾が1個付いています。高さ30cm

北西向きの花壇では高さ40cmになっていますが、花芽は付いていません

踏みつけて、地際から折れたので芽が出るかどうか心配していましたが、芽だけは出てくれました。

【鉢植えのアナベル】

1本植えたのですが、枝分かれしながら、どんどん大きくなっています。

5月になると、ついにはついには蕾が…。

そして、蕾が7個付いて支柱も立てたんです。

高さ1mになりました。地植えを圧倒する勢いです。鉢の元肥がききすぎましたかね。肥料の加減は難しい。

地植えと鉢植えの成長が、こんなに違うとは思ってもみませんでした。

それでもこんなにも花が咲くなんて。アナベルだからこそ、挿し木した次の年にたくさんの花を咲かせてくれるんですよね。嬉しくなって来ます。

来年こそ鉢植えは、剪定してもっとコンパクトに育てたい。地植えはそのまま大きくなってくれたらいいなと思っています。

アナベルを挿し木して1年。順調過ぎるぐらい順調に育ってくれました。

花はグリーンから白へ変化します。

さらにドライフラワーにもできるようです。これから、もっと楽しめそうです。

先日、行きつけの美容院にも花が咲いたことを報告。そこでは、10数個のアナベルが、鉢植えで咲き誇っていました。

さらに嬉しい事に、ずっと花が咲かないままだったアナベルに、小さな蕾が1つ付いたんです。挿し木のアナベルを隣に植えたことで、刺激されたのかもしれませんね。