ペチュニアは、春に種をまいて楽しんでいましたが、秋にも種まき出来ると知ったので、10月に種まきをしてみました。それから5ヶ月が経ち、無事に冬越し出来たペチュニアの10月から春の開花までの経過をまとめてみました。
もくじ
ペチュニアの種を10月に蒔く
今回種まきしたのは、ペチュニア F1 ディーバ ピンクリップ。種がとても小さいので、ペレット加工された種子となっています。
〜ペレット種子とは〜
形がいびつだったり、微細な種を蒔きやすく加工。発芽に影響しない物質でコーティングし、丸く整形したもの。
〜ペレット種子の扱い方で注意する点〜
・開封したら出来るだけ早めに種まきする
・種子はペレット化する時に水分を使うので、コーティングしていない種子に比べて寿命が短い
・種まき後は、発芽まで乾かさないようにする
※ペレットの部分が一度乾燥してしまうと、硬く固まって発芽できなくなってしまう
10月下旬
種まき場所:中国地方の瀬戸内海側
気温:最低気温9.2℃ 最高気温21.2℃
説明書によると、秋の種まきは9月から10月頃で種の発芽温度は20℃以上。条件ギリギリの時期です。
[種まきに準備したもの]
- セル(プラグ)トレー(128穴のトレーを9穴分に切り取ったもの)
- 種まき用土
- 底面給水用の受け皿
[種まき方法]
- 湿らせた種まき用土をセルトレーの中にしっかり入れます
- ピンセットでペレット種子をつまむ
- 1粒ずつトレーの中央に置いていく
- 9粒蒔いたら、種を指で軽く押して土に馴染ませる
- 受け皿にのせて底面給水させる
ペチュニアは、好光性種子なので土はかけません。
<セルトレーの中央の白い粒がペチュニアのペレット種子>
発芽までは、底面給水の水を切らさないように気をつけます。発芽した後は、普通の水やりに切り替えます。
ペチュニアのポット上げと冬越し
ペチュニアのポット上げ
11月下旬
日当たりの良い南向きの軒下に置いて、1ヶ月が経ちました。いよいよポットに植え替えです。
<種まきから1ヶ月後のペチュニアの苗>
[用意したもの]
- 7.5cmポット
- 園芸用土
[植え替え方法]
- セルトレーの穴に棒を入れて苗を押し出す
- 園芸用土を入れたポットに1つずつ植える
秋の種まきで気温が低くなってきた為か、春に比べて苗が小さめでした。9cmポットに植え替えようと思っていましたが、大きすぎるような気がして、一回り小さい7.5cmポットを使いました。
<7.5cmポットに植え替えたペチュニアの苗>
ペチュニアの冬越し
引き続き日当たりの良い南向きの軒下で管理しました。
あまり雪が積もらない地域ですが、この冬は10cmを越える積雪が2回あり、寒い冬となりました。冬の最低気温は−4.2℃でした。
ペチュニアの苗は、雪が多少かかっても気温がマイナスになっても、葉っぱが土に張り付いたような状態で耐え忍び、地上部はほとんど変化が見られず、小さなまま冬越ししました。
ペチュニアが春に開花して定植とポット増し
ペチュニアが開花
変化がみられたのは3月になってからです。一気に葉っぱが成長し始めました。
中旬になると、脇芽が伸びて株が広がってきました。
<3月中旬のペチュニア>
下旬になると、それぞれの脇芽に蕾がつきました。
<3月下旬に付いたペチュニアの蕾>
3月おわり
ついにペチュニアが開花し始めました。それぞれの苗には脇芽が8個ぐらいついて、それぞれに蕾がついています。
ペチュニアの定植とポット増し
3月おわり
ペチュニアは3月になり急に成長して花が咲いたように見えますが、土の中ではしっかり根が張り、春が来るのを待っていたんですね。ただ7.5cmポットに植えていたので、下葉が黄色っぽくなってきています。栄養分が不足してきているようなので、慌てて定植とポット増しをします。
[用意したもの]
- プランター(横幅 65cm)
- プランター用の鉢底石
- 10.5cmポット(6個)
- 園芸用土
[植え替え手順]
- プランターに鉢底石を入れる
- プランターに半分くらい土を入れる
- 苗を3個仮置きする
- 苗の高さや位置を確認する
- 苗の周りに土を入れる
- 10.5cmポットの底に土を入れる
- ポットに苗を置いて高さを確認する
- 苗の周りに土を入れ、棒で突いて土を馴染ませる
<プランターと10.5cmポットに植え替えたペチュニア>
さあ、これでペチュニアの植え替えが完了しました。しっかり根を張れる場所で、しっかり育ってくれるでしょう。
秋にペチュニアの種を蒔いて思うこと
セルトレーにペチュニアの種を9個まきしましたが、全部発芽してくれました。ペレット種子は扱いに気をつければ、種まきしやすく発芽も安定しているのかもしれません。
春の種まきでは2ヶ月で開花しましたが、秋の種まきでは開花まで5ヶ月かかりました。冬の間成長が見られず育つかどうか心配していたので、3月に成長をし始めた時の嬉しさは格別でした。
春に種まきしたペチュニアは摘心しなかったので、花芽の数は多くありませんでしたが、秋に種まきしたペチュニアは摘心しなくても、脇芽が伸びて花芽が沢山付きました。
冬の寒さのおかげなのか?ポットが小さめだったので、急いで花芽を沢山付けたのか?花芽が沢山付いた原因はわかりませんが、植え替えて1週間後には、沢山の花が一気に咲き始め花盛りになりました。
<植え替えから1週間後 競うように開花が始まったペチュニア>
春に種まきするのに比べると、秋の種まきから開花までの時間はかかりましたが、ペチュニアの花を4月から秋まで長く楽しめるかと思うと嬉しくなります。
ペチュニアの小さな苗は、ある程度の寒さには耐えられるようです。冬越しさえ上手くいけば、ペチュニアの種まきを秋にするのも良いですね。