常緑ヤマボウシを挿し木して3年 大鉢に定植して6月は花がいっぱい

挿し木した常緑ヤマボウシに沢山花が咲きました。挿し木に挑戦して3年で、常緑ヤマボウシを増やしたい言う思いが軌道に乗りつつあります。

そこで常緑ヤマボウシの鉢上げ後から大鉢に定植して花が咲くまでの経過を、思い出しながらまとめてみました。

常緑ヤマボウシの鉢上げから鉢増し

10月

6月に挿し木した常緑ヤマボウシは、10月に鉢上げしました。発根して鉢上げ出来たのは2本。残りの3本は発根しておらず、密封状態のまま様子見です。鉢上げした常緑ヤマボウシは日当たりの良い所で管理しました。

寒くなってくる頃には、発根していなかった3本の苗が枯れてしまいました。土に挿した苗を1度動かすと再び挿しても、上手く発根しませんね。

鉢上げした2本のうち1本は冬の間に葉を落としてしまいました。

8月(挿し木から1年2ヶ月後)

葉を落とした1本。ひょっとしたら新芽が出るのではと期待しましたが、春になっても新芽は出ず枯れてしまいました。

残った1本は元気に成長して大きくなってきたので、ひと回り大きな鉢に植え替えです。

5本挿し木して残ったのが1本スリット6号鉢を用意して、しっかり大きくなるよう願いながら植え替えをしました。

常緑ヤマボウシを大鉢に定植

鉢増しした常緑ヤマボウシは、そのまま日当たりの良い所で1年間管理しました。

6月(挿し木から2年後)

初めての花が2~3コ咲きました。花が咲くのは、まだまだ先のことだと思っていたので、嬉しくてたまりません。

常緑ヤマボウシの樹高は20cmほどです。

ここまで大きくなってきたら、定植ができそうです。地植えにすることも考えましたが、適当な場所が思い当たりません。

花壇の角に大鉢を置いていますが、鉢の中がツルニチニチソウだけになっているのを思い出しました。真ん中に色々植えてみるのですが、上手く馴染んでくれない所です。冬の間花壇の草花が枯れて淋しくなるので、常緑の木が真ん中にあると淋しさが減るのではないかと考えました。

上手く馴染まなかったら、植え替えれば良いだろうと気楽な気持ちで、大鉢(16号ぐらいのサイズ)に植えてみることにしました。

すでにツルニチニチソウがしっかり根を張っています。大きな鉢を全部掘り上げることは困難なので、真ん中の部分だけを掘って植えることにしました。

植え込み手順

① 大鉢の真ん中に深さ30cm幅20cmぐらいの穴を掘る

② 穴の底にタップリ腐葉土を入れる

③ 常緑ヤマボウシの高さに合わせて、土を埋め戻す

水をタップリ入れる

⑤ 常緑ヤマボウシを置き、向きを決めたら土を入れる

< 定植から2ヶ月後の8月 少し大きくなった常緑ヤマボウシ>

6月(挿し木から3年後)

3月にみると、何箇所か花芽がついているのが確認できました。

そして6月になると、思っていた以上に花が咲きました。常緑ヤマボウシの成長はゆっくりなので、わずか3年でこんなに花が咲いてくれるとは驚きです。

「鉢植えだと大きくならないかな」と不安もあったのですが、樹高85cmまで育ってきました。

大鉢にも馴染んでくれている感じなので、このまま育てたいと思っています。

常緑ヤマボウシを挿し木して思うこと

挿し木した常緑ヤマボウシの3年間の成長を見ることが出来て、とっても嬉しく、挿し木で育てられるんだとちょっぴり自信もつきました。

常緑ヤマボウシを挿し木して思うこと

⚪️ 密封挿しは初挑戦でしたが、一週間に一度スプレーで水やりするだけだったので、管理がとても楽だったこと

 

⚪️ 挿し木の成功率が低かったのは、4ヶ月での鉢上げ(6月に挿し木して10月に鉢上げ)が少し早過ぎたのでは?と言う思い

挿し木から4ヶ月経った時点で発根していないのが3本もあったので、半年後ぐらいに鉢上げしたら案外もっと発根していたかも。挿し木は焦らず気長に取り組むのが良さそうです。

 

⚪️  常緑ヤマボウシは地植えでなくとも、日当たりの良い所なら鉢植えで育てられるとわかったこと

<さし穂を取った親株は花盛り>

挿し木に成功した貴重な1本なので、これからも大切に育てたいと思います。常緑ヤマボウシは、6月に白い花が咲いて梅雨の庭に爽やかな印象を醸し出してくれる大切な存在です。

常緑ヤマボウシの挿し木(密封挿し)と鉢上げもご覧ください。