チェリーセージとの出会ったのは、ポール・スミザーさんの本でした。その後もらった枝を挿し木して、花壇に植えて10年。今では夏の花壇を引き立ててくれる存在です。
そこで花壇での使い方と切り戻しについて書いてみました。
もくじ
頼りになる保険植物
花壇を作り一年草や多年草を何となく植えて試行錯誤していた頃、ポール・スミザーさんの『自然流庭づくり』の本に出会いました。
外国の方が日本の植物に魅力を見出し、周りの自然と調和した庭を作ることに、とても感動しました。
そして「私も、多年草を中心とした自然な庭が作りたい!」と思い始めました。ポール・スミザーさんが、 庭作りの師の一人になった瞬間でした。
そして、本の花図鑑のスーパーサブ植物の中にチェリーセージが取り上げられていました。
その良い例は、夏場どれほど暑くても、必ず大量の花を咲かせるチェリーセージをおいてほかにない。花つきがよく花期が長いだけでなく、世話もほとんど必要ない。
日向に植えれば、初春から晩秋まで確実に花を期待できる。何より頼りになる保険植物だ!
<自然流庭づくりの本から抜粋>
「チュエリーセージいいかも。」
本を読んだら、植えてみたくなりました。そうこうするうち、 偶然チェリーセージの切り花をもらいました。思っていたら、願いは叶うんでしょうか。
「ラッキー!」そこで早速挿し木して、育て始めるることに…。
チェリーセージの特徴
チェリーセージとは、どんな植物なのか。特徴をまとめてみました。
- メキシコ原産
- シソ科の多年草
- 日当たりを好む
- 草丈 0.5~1.5m
- 茎が木化する
- 夏の暑さや乾燥に比較的強い
- ハーブの仲間で、葉を揉むとサクランボに似た甘い香りがする
花も葉っぱも小さく、ナチュラルガーデンやイングリッシュガーデンによく使われるようです。
チェリーセージ 花壇での活用法
挿し木した苗が育ち、植えこむ場所を決めました。チェリーセージに期待するポイントは2つ。
水場の立水栓の目隠し
立水栓を裏から見ると、パイプが丸見え。何とかこの味気ない物を植物で覆って隠したい。
<目隠しの条件>
- 1mぐらい高さがある
- 冬も地上部があるもの
夏場花の少ない時期のカバー
花壇に植えこむのは、主に多年草。4~7月と9~10月にかけて花が咲きますが、真夏には、ピタッと花が無くなります。夏場の暑さに強く水やりをしなくても元気に咲いてくれる花が欲しい。
こうしてチェリーセージを立水栓の前に植えて10年経ちました。
株は少しづつ大きくなり、今では1m以上に育って盛夏もポツポツと花を付けています。
立水栓を裏から見たところ。この時期は、チェリーセージに隠れて全く見えません。冬場になると葉が少し寂しくなるのは、ご愛嬌です。
期待した2つのポイントは、まずまず満足できるものです。
チェエリーセージの切り戻し方
鮮やかな赤色の花ですが、花も小ぶりで自然な印象を醸し出してくれます。他の草花との相性も良く、丈夫で虫もつかない本当に頼りになる存在です。
チェリーセージは、春から秋にかけてずっと花を咲かせてくれます。一度に全部を切り戻すと全く花が咲かない時期が生じるので、ある程度花が終わった株を切り戻し、随時更新しています。
<9月中旬のチェリーセージ>
大きな切り戻しは、夏前と花が終わった晩秋です。晩秋には、思い切って高さを低くします。夏前は花がらや乱れた枝を切り取り、風通しを良くして無事に夏を乗り切れるように手助けしています。
チェリーセージ 夏前の切り戻し動画
[arve url=”https://youtu.be/fkvIrs6tf4E” /]湿度が高く暑い夏に負けないように、株をスッキリさせるために切り戻しをしました。夏場に咲いてくれる花は貴重なので、今から咲く花芽は切らないように意識して切っていますので、見てください。
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