チェリーセージは開花期間が長く、手入れもあまり必要としない頼りになる植物です。
多年草で毎年花を咲かせてくれるのですが、年数が経ってくると根元に近い部分が木のように木質化してきます。我が家のチェリーセージも10年は経っているので、木質化して強く剪定しても形がまとまらなくなってきました。
そこで、株を更新するために挿し木をしたので、挿し木から鉢上げまでの様子をご覧下さい。
もくじ
チェリーセージの挿し木
挿し木の時期
5月から7月頃が挿し木に適した時期だと言われています。今年伸びた新芽や切り戻しをして切り取った部分を使います。
6月中旬
昨年思い切った剪定をしたので花が咲き始めたばかりですが
<咲き始めたばかりのチェリーセージの花>
今年伸びた新芽を切り取りました。この2本を使って、挿し木をしていきます。
【用意したもの】
- チェリーセージ
- 小さな鉢
- 鉢底ネットと赤玉土
- ハサミ
- 水の入ったコップ
- 棒(割り箸など)
挿し木の手順
① チェリーセージの新芽の先端部分を切り取る(柔らかい部分は挿し木には不向き)
② 硬くなった枝を2〜3節つけて節の下で斜めに切る(ハサミは清潔なものを使う)
③ 下の葉は付け根から切り取り、葉を2枚ぐらい残す
④ 葉が大きい場合は、半分ぐらいに切り取る(葉が大きいと水分が蒸散しすぎて発根しにくい)
<チェリーセージのさし穂 5本>
⑤ 切り取ったさし穂は1時間ぐらい水揚げさせる
⑥ 鉢底ネットを敷いて挿し木用土を入れた鉢を用意し、たっぷり水をかけておく(今回は赤玉土を使用)
⑦ 土に棒で穴を開け、切り口を痛めないようにさし穂を挿す
<さし穂を鉢の縁に沿って挿しているところ>
⑧ さし穂が動かないように土を押さえる
5本のさし穂を小さな鉢に挿し終えました。この後は、半日蔭で水やりしながら管理します。
気をつけるポイント
◎ 柔らかい枝の部分は使わない
◎ ハサミは清潔なものを使う
◎ さし穂同士の葉が触れないように気をつける
挿し木から1ヶ月後の鉢上げ
鉢底からの発根を確認したのは、挿し木から3週間後。
7月中旬
挿し木から1ヶ月後、新芽も少しづつ大きくなってきました。これなら大丈夫だろうと判断して、いよいよ鉢上げです。
<挿し木から1ヶ月 新芽が出てきたチェリーセージ>
鉢から出してみると、5本とも発根していました。ただ1本は細い根が1〜2本出ているだけでした。
それでも5本ともに、9cmポットに植え替え。ハーブなので肥料分は控えめにしたくて、園芸用土と赤玉土を半々で混ぜた土を使いました。
<9cmポットに植え替えたチェリーセージ>
暑い夏を乗り越え、秋には大きく育って欲しいものです。
チェリーセージを増やしたい時や株を更新したい時には、挿し木をしてみてはいかがでしょう。
チェリーセージの挿し木は発根しやすいので、挿し木をやったことがない方も、気軽に挑戦してみてくださいね。