家庭菜園でジャガイモやサツマイモは育てていますが、同じイモでも里芋は育てたことがありません。育てるのは難しいのか?簡単なのか?
毎年近所の畑で里芋が育っているのを見ていると、自分でも育てたくなって、里芋栽培に初挑戦。初めて里芋を無農薬、無肥料で育てた経過と収穫をまとめました。
もくじ
里芋の芽出しと植え付け
里芋の芽出し
里芋はインドや東南アジア原産のサトイモ科の植物で、高温多湿を好み乾燥には弱いようです。
里芋の種芋を購入したのは、4月初め。品種はわかりませんが、親芋も小芋も食べられる赤イモです。購入した時点では、寒くて芽が出ていなかったので、まずは芽出しを行いました。
4月上旬
【芽出しのためプランターに植え付け】
<里芋をプランターに並べて芽出し準備中>
- 野菜用のプランターに赤玉土を入れる
- 里芋の芽の部分が上になるように並べる
- 畑の土と赤玉土を混ぜた土を里芋が隠れる程度入れる
- 水やりをする
- 保温のためにプランターに不織布を掛ける
里芋の発芽最低温度 15℃なので日当たりの良い所に置いて、発芽を待ちます。
5月上旬
プランターに植えた里芋に新芽が出てきました。
<里芋の新芽>
10個植えましたが、2個はイモが腐っていました。水やりが多くて過湿になってしまいました。
芽出し→水のやり過ぎには注意が必要
植え付け時にタップリ水やりしたら、その後は乾燥気味に発芽を待つのが良さそうです。
里芋の植え付け
5月上旬
発芽した里芋をいよいよ畑に植え付けます。
<畑に植え付ける里芋 8個>
畑の土は主に真砂土。時々コンポスト堆肥を入れたり、冬の間に落ち葉をすき込んだりして、基本的に無農薬で育てています。
植える2週間前に苦土石灰を入れた畑に、発芽した里芋を40cm程度の間隔で植え付けました。
<畑に植え付けた里芋>
里芋 植え付けからの経過と収穫
畑に植えた里芋の成長経過
6月
畑に植え付けて1ヶ月。しっかり葉も開いてきました。8個植え付けたうち、1個は発芽したものの上手く育たず。7個が成長中です。
<6月の里芋>
7月下旬
葉もすっかり大きくなりました。
株元に土寄せをして、乾燥防止の為刈り取った草を敷き詰めました。
<7月の里芋>
里芋は乾燥を嫌うようですが、夏場の暑い時期にも特に水やりはしませんでした。
9月
暑さのためか枯れた葉と茎は取り除き、もう一度土寄せをしました。里芋の茎が1mの高さに伸び葉も大きく育ったので、狭い畑では葉を避けるように通っています。
<9月の里芋>
いよいよ里芋の収穫
11月上旬
畑に植え付けて6ヶ月が経過。里芋の葉が黄色く枯れ始めたので、いよいよ収穫の時です。
<11月の里芋>
収穫時期の目安は葉が枯れて霜が降りる頃までに行うのが良いようです。
まずは抜きやすいように、地際から15cmぐらいの所で里芋の茎を切り取ります。里芋が埋まっているだろう範囲の目星をつけて、周りを鍬で掘ります。里芋が土から浮いた所で、茎を持って掘り上げました。
<親芋についた子芋>
里芋をプランターに植えてから、7ヶ月後の収穫でした。
<収穫出来た里芋>
無農薬・無肥料で水やりもせず育てた結果、7本の里芋から収穫できたのは、てみに入っているのが全てです。収穫量は少ないかな?
里芋の保存
収穫した里芋は、乾燥させた後、段ボール箱に新聞紙を敷いて、木屑を入れて保存しています。
<段ボール箱で保存中の里芋>
里芋は気温が低いと腐ってしまうようなので、なるべく保温して、早めに食べたいと思います。
家庭菜園で採れた里芋の煮物は、自分で育てた思いが加わって、さらに美味しく感じました。煮物以外にも、里芋の炊き込みごはんや味噌汁も試してみました。特に味噌汁は里芋のとろみが出て、今ではお気に入りのメニューです。
初めて里芋を育てて思うこと
<芽かきせず育てた里芋の脇芽> 里芋を初めて育ててみると、無農薬 無肥料でも問題なく育ち、手間のかからない野菜だと感じました。高温多湿を好むようですが、畑で水やりせず育てても、それなりの収穫はあり、とても好感触な結果でした。植え付け場所は、背が高くなることを考えると、しっかり通路を確保できる場所がよさそうです。連作は嫌う点は注意して、ぜひ毎年育ててみたいと思いました。 初めてでも育てやすい里芋なので、栽培に挑戦してみてはいかがでしょう。