ジンチョウゲ(沈丁花)を挿し木する方法〜株を増やしたり更新しよう〜

ジンチョウゲの挿し木をしてみませんか?

ジンチョウゲの寿命は他の花木に比べると短く、20〜30年と言われています。また日本のジンチョウゲはほとんどが雄株なので、種をつけません。さらに株が大きくなると、移植を嫌うという特長があります。

そのため株を増やしたり株を更新したい時は、挿し木をします。今回2種類のジンチョウゲを挿し木したので、その方法と経過をまとめてみました。

ジンチョウゲ(沈丁花)を挿し木する

ジンチョウゲを挿し木した理由

挿し木するのは2種類のジンチョウゲです。

1つは、斑入り葉のジンチョウゲ。大きなシラカシやコナラの木の下で、乾燥ぎみの土地のためか、株が大きくならず、花も少なくひ弱な印象。この場所では上手く育たないようなので、挿し木苗を別の場所に植えて、育て直したいと思っています。

<ひ弱な印象の斑入り沈丁花>

もう1つは、緑葉で白花のジンチョウゲ。15年以上経過して大きく育ち、隣のツツジを圧迫している状態。古くなって枯れてしまう前に苗を作って、株を更新します。

<大きくなりツツジと接近しすぎたジンチョウゲ>

ジンチョウゲを挿し木した理由
移植できない株古い株の更新のため

挿し木の方法

ジンチョウゲの挿し木に適した時期は4月か7~8月

今回は、4月前年に伸びた枝を使って挿し木(春挿し)します

ちなみに、7~8月に挿し木する場合は花が終わった後に伸びた今年の枝を使います(夏挿し)。

【挿し木の手順】

① 切り取った枝の先端部分を切り取る(柔らかい新芽部分は挿し木に適さないため)

② 10cmぐらいの長さにカットする

③ 先端についた葉を2~3枚残して、他の葉は切り取る

④ 下の切り口は、もう一度カッターで斜めにスパッと切る

(切り口をキレイにし、水を吸い上げる面積を広げるため)

⑤ 必要な本数のさし穂ができたら、1時間ほど水揚げする

⑥ 清潔な土(赤玉土)を入れたポットを用意して、水をかけておく

⑦ 棒で土に穴を開けて、3分の1ほど苗を入れる

⑧ 倒れないように周りの土を押さえる

挿し木した苗はたっぷり水をかけ、風通しの良い半日陰で管理します。底面給水で水の補給をするのが簡単ですが、上から水やりする場合は、苗を動かさないように、優しい水流で行います。

沈丁花の挿し木から1年半の経過

沈丁花のポット上げ

9月下旬

4月の挿し木から5ヶ月が経ちました。

緑葉のジンチョウゲは、2本挿して1本がしっかりと発根。斑入りのジンチョウゲは、3本中1本が辛うじて発根。

<小さな根が少し出ている斑入りジンチョウゲの挿し木苗>

挿し木の成功率は低かったのですが、緑葉と斑入り葉が1本ずつ生き残ったので、これをポット上げします。

<10.5cmポットに植え替える緑葉のジンチョウゲ>

ポットの中には、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを入れました。肥料は根が馴染んで落ち着いた頃から、少しずつ入れる予定です。

それぞれポットに植え替えました。

<ポット上げした2種類のジンチョウゲ>

根が馴染むまでは半日陰に置き、その後日向に出します。

ジンチョウゲの挿し木から1年

4月

9月にポット上げしたジンチョウゲは、無事に冬越しして春を迎えました。緑葉のジンチョウゲは、しっかり根付き、一回り大きくなりました。斑入りのジンチョウゲは、新芽は出ていますが大きさは変わりません。

<挿し木から1年後のジンチョウゲ>

そこで、緑葉のジンチョウゲは、元の古い株から1mぐらい離れた場所に定植しました。

<親株の近くに地植えするジンチョウゲ>

この場所は、ツワブキシャガなどの葉が茂ります。まだ小さい苗のうちは、日当たりを遮る葉は切り取り、日当たりを確保して育てます。

斑入りのジンチョウゲは、庭に植えるには小さすぎます。元の株全体が細くヒョロヒョロしていたので、その性質を受け継いだ挿し木苗は、大きく育つかどうか。とりあえず鉢に植え替えて様子をみます。

ジンチョウゲの挿し木から1年半

10月

定植した緑葉のジンチョウゲは、自然任せでも暑い夏を無事乗り越え、少し大きくなったようです。

<挿し木から1年半経った緑葉のジンチョウゲ>

斑入り葉のジンチョウゲは樹高の変化はありませんが、葉が少し大きくなり、色艶もよくなっています。なにやら新芽も出てきそうです。この調子で大きく育ってほしいけど…

<挿し木から1年半 鉢植え(駄温5号鉢)の斑入り葉のジンチョウゲ>

沈丁花の挿し木をして思うこと

ジンチョウゲは、寿命が短めの花木です。大切な木が突然枯れてしまい慌てないように、ある程度年数が経ったら、挿し木して苗作りをしておくと良いと思いました。

斑入り葉も挿し木しましたが、なかなか大きく育ちません。親株の性質を受け継ぐため、このまま育ってくれるか少々不安があります。

ジンチョウゲを増やしたい時は

元気な株から挿し木しましょう!

今回挿し木の成功率は低かったのですが、何本か挿し木すれば、どれかが発根してくれると思います。草花に比べると挿し木した苗が大きく育つには、年月がかかりますが、育っていく経過をゆっくりと見ることが出来るのも楽しみの一つです。

<ジンチョウゲの白い花>

まずは気軽にジンチョウゲの挿し木に挑戦してみてはいかがでしょう。