バラを育て始めて数年経ちますが、バラの枝数が増えず縦方向に伸びるばかりで貧弱な印象です。
そこで雑誌で見かけた、バラを斜めに植え付ける再生法を試してみました。
もくじ
バラを斜め45度に植えるバラ再生法
1本だけ主枝が伸びている貧弱なバラをなんとかしたいと思いバラについて調べていたら、バラを斜めに植える方法に出会いました。
その方法が出ていたのは、NHKテキスト 趣味の園芸2020 10月号。
アッ!と驚くとっておきのバラ再生法という記事(レジェンド鈴木満男さんに教わるバラ栽培の奥義 第7回)です。
〜なぜ斜めに植えると再生するのか?〜
私なりに解釈してみると
多くの植物は頂芽(先端部分の芽)の成長が他の芽より優先される性質がある
枝を斜めに植えることで、頂芽の成長を抑え、株元や古い枝から新しい芽を出させる
こういう理論になるようです。
詳しく知りたい方は、趣味の園芸2020年10月号をご覧ください。
植えてまだ数年しか経っていませんが、枝数が増えず貧弱な印象が強いバラの株です。斜めに植えて再生するなら、やってみたくなりました。
バラを斜めに植え替えて その後1年間の経過
1月下旬
<右側の鉢が斜めに植える再生法を試すバラ>
2月
< 左側の鉢は通常通りの植え替え 右側の鉢は斜め45度に植え付け>
雑誌では二回り大きな鉢に植え替えしていましたが、鉢は大きくしたくないので、同じ8号鉢を使いました。用土は、赤玉土に少し腐葉土を混ぜたもの。
新しいベーサル・シュート(株元から出る枝)が発生するので、株を中心ではなく片側に寄せて植え替える
3月中旬
5月初め
<新たな所から出てきたバラの芽>
5月中旬
新しい芽が2本伸びてきた。
雑誌では芽が伸び始めたら芽かきをしたり、蕾がついたら摘蕾をするようになっていました。残念ながら、そこまで細やかな管理は出来なかったので、その後は枝が伸びて花を咲かせました。
翌年1月
<他の枝と同じくらいに太く育った2本の枝>
新しいベーサル・シュートは発生しませんでしたが、2本の枝は太くガッチリ伸びています。冬剪定で枝を整えました。
2月下旬
斜めに植えていた株を起こして、同じ大きさの鉢に植え替えました。
赤玉土と腐葉土を混ぜた土を使っていたのですが、1年後に掘ってみると赤玉土が砕けて細かくなり水はけが悪そうでした。そこで今回は腐葉土は入れず、赤玉小粒4・鹿沼土小粒4・くん炭1・ピートモス1の割合で作った土を使っています。
<2月下旬 植え替え直後のバラ>
<4月上旬 新芽が出てきたバラ>
斜め45度のバラ再生法を試して1年での株の変化と感想
- 1本立ちのようだった株に、枝が2本増えて少し勢いが出てきた
- 鉢のサイズを大きくしなかった為か、細やかな手入れをしなかった為か、新しい芽の発生は雑誌のように多くはなかった
- サイド・シュート(枝の途中から出る枝)は出てきたが、ベーサル・シュート(株元から出る枝)は見ることができなかった
初めて斜めに植える再生法に挑戦して、十分な結果は出ませんでしたが、挑戦してみた甲斐はあったと思います。それにしても斜めに植えるとは。自分では考え付かない面白い方法でした。斜めに植えられたら、バラも驚いて芽を出すのでしょうか。
今度は、もう1鉢(2鉢並んだ写真 左側の鉢)のバラを斜め45度に植えてみました。バラ育ては上手くいかないからこそ、色々情報を集めて自分なりの挑戦を続けていきます。