ニンジンを冬に種まきして夏前に収穫すると甘くて美味しいという話を聞きました。
そこで思い切って冬の種まきに挑戦してみました。
もくじ
ニンジンを冬に種まきする(初めての袋栽培)
種まきする場所を決める
ニンジンの種を冬にまくことを決めた後、さてどこに蒔こうか考えました。畑かプランターなどの容器か。
冬に畑に種を蒔こうと思うと、保温のためのトンネルが必要になりますが、残念ながら今その資材は持っていません。そんな時に、ふとサツマイモを袋栽培で育てる記事を思い出しました。
「野菜の土が入った袋をそのまま利用したらどうだろう」
土の入った袋なら深さもあるし、サツマイモが育つなら、ニンジンも育ちそうです。
袋栽培はやったことがなかったのですが、思い切ってニンジンの袋栽培に挑戦してみました。
袋栽培の準備
用意したのは、花と野菜の培養土20ℓです。
【袋栽培の準備】
① 購入した20ℓの培養土を別の容器に出す。土全体に水をかけて混ぜ合わせる
② 袋を裏返して、底の角部分をホッチキスで止める(底を安定した長方形にするため)
③ 袋の底にキリで水抜きの穴を開ける
④ 土を袋に全部入れ戻す
<水をかけて混ぜ合わせた土を元の袋に戻している所>
⑤ 袋の上部は、丸めて折り込んでおく(ワイヤーを入れると折り込み部分が安定する)
⑥ 最後にジョロでタップリと水やりをする
1月終わりにニンジンの種まき
冬にまくニンジンは、低温下で発芽してくれる品種が必要になります。今回選んだのは、おいしい春まき5寸人参『いなり五寸』です。
種をまくのは袋の中の楕円形の培養土(深さ25cm)。すじまきが良いのか、袋の形に沿ってまくのか良いのか。
悩んだ結果、少しでも収穫量が増えるように袋の形に沿って2重円上に種まきをすることにしました。
<いなり5寸の種>
【1月終わりに種まきした手順】
① 袋を段ボール箱に入れる
② 2重円に種をまいて、土をかける
③ 種まきした所を手のひらでしっかりと押さえる
④ 種まきした上に不織布をかけ、袋の上からもう1枚不織布をかける
⑤ さらにその上に空気穴を開けたビニール袋を被せる
<種まき後 保温のため不織布とビニールをかけた袋栽培のニンジン>
1月終わりに種まきをしたので不織布とビニール袋と段ボール箱で保温性を高めます。置き場所は、南向きで日当たりの良い軒下です。
発芽と間引き(種まき後から2ヶ月後まで)
種まきから2週間後(2月)に発芽
最低気最低5℃を下回る日が続き、ニンジンは大丈夫だろうかと心配しましたが、しっかり発芽してきました。
<種まきから2週間後に発芽したニンジン>
ニンジンは発芽が上手くいけば、ニンジン栽培はほぼ成功だと聞いたことがあるのでホッとしました。
種まきから3週間後に1回目の間引きと土寄せ
間引きは、ピンセットでは上手く抜けなかったので、ハサミを使って行いました。土の上にかけていた不織布は外します。
種まきから1ヶ月後に2回目の間引きと土寄せ
袋の中での土寄せが難しくなってきたので、新たな土を足しました。
<種まきから1ヶ月後 間引きを終えたニンジン>
3月に入ると少しずつ暖かくなってきます。不織布は外しビニール袋は暖かい日中は少しずつ外して様子をみました。
2ヶ月後に3回目の間引き
2ヶ月後になると、茎も太くなり葉も茂ってきました。抜いてみると、小さな人参が出来ていました。
<種まきから2ヶ月後のニンジン>
間引きをして17本のニンジンを残しました。少し間隔が狭いので、ミニニンジンになりそうです。
この頃には寒さもやわらぎ、ビニール袋は必要なくなりました。これからは人参が育つのを待ちます。
ニンジンの収穫と袋栽培をしてみた感想
ニンジンを初夏に収穫
ニンジンの種まきを1月終わりにして4ヶ月と少し経ちました。本格的にニンジンの収穫を開始したのは6月初めです。試しに3本抜いてみました。
<初収穫したニンジン>
少し小さめですが、真っ直ぐ伸びて形もよく、食べられるぐらいに育っていました。4ヶ月頑張った甲斐があります。
置き場所が軒下なので、必要な時に抜いて新鮮な時にすぐ調理できるのは嬉しいですね。
ニンジンの袋栽培を冬にしてみた感想
<良かった点>
- 1月の寒い時にニンジンの種が発芽したこと
- 冬場の温度管理が大掛かりな資材を使わなくても出来たこと
- 初めての袋栽培でニンジン17本が初夏に収穫できたこと
- 軒下で袋栽培をしたので、ニンジンを食べたい時すぐ収穫出来たこと
- 袋栽培なら、畑がなくても手軽に出来ること
<もう少し工夫が必要な点>
- 20ℓの袋では、収穫量が限られる
- 数を多く収穫したくて株間が狭くなり、ミニニンジンになったこと
色々書きましたが、冬に種をまいて収穫まで出来たので満足しています。
今回初めて袋栽培をしましたが、収穫できる面白さを知ったので次の冬にもニンジン栽培に挑戦してみたいし、他の野菜も袋栽培で作ってみたいなと思いは広がっています。