イチジクの鉢栽培 イチジクを取り木(枝伏せ法)して苗を鉢植えにするまで

イチジクの甘い実が家で収穫できたら最高に嬉しいですね。

我が家でも、畑に植えているイチジクが実るのを毎年楽しみにしています。

ところが困ったことに、どんどん根を伸ばしてくるし、カミキリムシの被害にもあったので、畑から鉢に移す計画を立てました。

取り木をして、鉢植えにするまでの様子をまとめています。

イチジクを取り木して苗を作る

イチジクの挿し木は失敗

畑に植えたイチジクは幹の太さ(直径)が8cm以上あり、狭い畑に根を張って、野菜を植えるスペースが狭まってきました。

鉢植えにして畑のスペースを確保したいと思ったのですが、そのままの大きさで、鉢植えにすることは出来ません。

枝はカミキリムシの被害にもあっていました。

そこで、イチジクを植え替えすることに決めた後、どうやって鉢植えにするか考えました。

株を更新するしかないかな」

イチジクを増やす方法としては、挿し木接ぎ木が一般的なようです。

接ぎ木は台木が必要になりますが、台木が手に入りません。

挿し木の方が簡単だと思い、イチジクを鉢植えにする為に挿し木に挑戦してみました。

3月

さし穂を3本作り、畑の端に挿して芽が出てくるのを待ちましたが、何ヶ月経っても新芽が出て来ません。

イチジクの挿し木は、比較的に簡単だと聞いたのですが、畑に挿しただけでは上手くいきませんでした。

挿し木は失敗に終わりました

取り木(枝伏せ法)をする

挿し木は失敗してしまったので、別の方法を試すことにしました。

それが、取り木(枝伏せ法)です。

一年後の3月

庭のツツジを増やすために、枝が地面に接した所で発根したものを切り取って、別の場所に植え替えています。

今回は、その方法(枝伏せ法)をイチジクに使ってみました。

  • 下の方から出ている枝を地面に誘導
  • 枝が地面に当たった部分に土をたっぷりかけて固定

取り木(枝伏せ法)は土に枝を埋め込んだら、気長に発根を待てば良いので気楽です。そのまま、何をするでもなく一年が経過

掘り起こしてみると、しっかり発根していました。

そこで繋がっていた枝を切り、イチジクの苗を改めて別の場所に植えることが出来たのです。

取り木した時の写真を撮っていなかったので、お見せできず残念。

一口メモ

挿し木は切り取ってから発根させる

取り木は発根させてから切り取る

*取り木のメリット→取り木後の生長速度挿し木より断然早い

イチジクを畑から鉢に植え替える

イチジクの鉢を選ぶ

次は、取り木で育てた苗を植えるための鉢選びです。

小さすぎると、すぐ鉢を大きくする必要が出てきそうですし、大きすぎると置き場所に困りそうです。

野菜のプランターがいいのか、果樹用の鉢がいいのか。

イチジクの実の収穫量が気になって調べてみると

  • 10号鉢で5~10コ
  • 45Lの植木鉢で20コ

鉢の大きさで収穫量が違ってくるなら、出来るだけたくさん実を収穫出来て、自分で管理できる大きさの鉢を探したい。

実際ホームセンターに出かけて、鉢の素材深さ容量などを比較しました。

野菜用のプランターや野菜果樹ポット、果樹・庭木用ポットなど色々な種類の容器が並んでいます。

希望した条件

  • 素材が丈夫で長持ちするもの(一度植えたら、植え替えはしたくないので)
  • 価格が手頃なもの
  • 二人で移動させることが出来るぐらいの容量のもの

この条件を満たすものとして選んだのが、果樹・植木用ポット(NPポット)15号鉢相当で480Φ×380Hの45ℓサイズ 価格は1200円ぐらいでした。

黒くて見た目のおしゃれ感はありませんが、頑丈そうです。

イチジクを鉢に植え付ける

イチジクの取り木をして発根を待つのに一年。元の枝から切り離して植え替えて一年。

取り木を始めてから二年後、やっと鉢植えにする時がやってきました。

時間はかかりましたが、苗が順調に育って幹の太さ3.5cm 高さ60cmになっています。

二年後の2月

イチジクが落葉して、まだ新芽が出ていない休眠期に植え替えを行います。

<取り木開始から二年経ったイチジクの苗 >

畑から苗を掘り起こすと、やっぱり根がしっかり張っていたので、鉢に入るサイズに根をハサミで切り詰めました。

鉢への植え替え手順

① 鉢に鉢底石を敷く

鉢底石は、管理しやすいようにネットに入れたものを2コ置きました。

② 土を入れて苗を仮置きします

③ 位置が決まったら、全体に土を入れます

土が45ℓ入ると漠然とはわかっているつもりでしたが、いざ入れてみると予想以上に入ります。

市販の園芸用土20ℓが2袋以上入る計算です。

土を入れ、苗を植え込んだら、一人では全く持ち上げられません

植え込んだ場所と管理する予定の場所が10m離れていたので、二人でやっとの思いで移動。

これ以上大きな鉢を選ばなくて良かったと実感しています。

<イチジクの鉢栽培開始です>

大きな鉢に植え替えをする時は、管理する場所で作業した方が断然楽ですよ。

イチジクの鉢の置き場所

南西向きの日当たりの良い場所に置くことにしました。

鉢の下はコンクリートなので、夏場の日当たりと照り返しが少し心配ですが、様子を見ながら遮光してもいいかなと思っています。

イチジクを鉢に植え替えて2ヶ月後

4月中旬になって、イチジクの新芽が出てきました。

根を切り詰めたので、本当に芽吹いてくれるのか心配していましたが、新芽を見つけて一安心です。

<4月上旬のイチジク>

畑から鉢への植え替えは、取り木開始から二年間を経て、何とか無事に終わりました。

畑に植えていた時より実りは少なくなりますが、何個のイチジクの実が育つのか。

これからは、カラスやカミキリムシの被害に遭わないように気をつけて、イチジクが実る時を待つことにします。