ミツバシモツケの栽培 自然流の花壇めざして

新緑のきれいな季節ですね。

私は、豪華な花より小さな花が咲く野原のような景色に憧れます。いま家の花壇では、小さな花たちがさりげなく競演。

クレマチスやチェリーセージと一緒にミツバシモツケが咲いています。

ミツバシモツケとは

 

● バラ科の耐寒性多年草。
● 北アメリカ原産。
● 高さ50~100cm。
● 花期 5~6月。

シモツケソウと名前が似ていますが、シモツケソウは日本に自生する多年草で別の植物

ミツバシモツケは北アメリカ原産の花ですが、日本の気候に馴染み、清楚な白い花は風情があって、和風や洋風どちらの庭にも合いそうですね。

ミツバシモツケの育て方

10年以上前の話になりますが。園芸店で見た白い清楚な花がすっかり気に入って、春にポット苗を花壇へ、植え付けしました。

最初に植えたのは、花壇の端で西日が当たる場所。

周りに光を遮るものがなく日差しが強すぎてしまったようです。葉が萎れぎみで元気がないようでした。

そこで東向きになる、現在の場所に移植しました。

それ以来元気で育ち、年々少しずつ株は大きくなっています。半日陰のほうが、育ちやすい気がします。

春、他の植物が芽を出し大きくなっている頃、ミツバシモツケはやっと芽を出します。

そして、ぐんぐん芽を伸ばし、5月中旬ころには5cmぐらいの白い花を付けます

花びらは、5枚の細長い形です。葉が緑色なのに対して、茎は赤っぽい色

花と葉、茎の配色がきれいで、株はまとまりがあります。

秋には、葉が紅葉します。さらに冬に近づくと、地上部が枯れてきます。

ミツバシモツケは、ムシも付かず手のかからない植物です。唯一行う作業は、枯れた枝を根元から取り除くことでしょうか。そして春の芽吹きを待ちます。

一度植えてしまえば、寒さ暑さにも強く手間をかけずに楽しめる植物。種から育てることもできるようですよ。

ミツバシモツケの植栽

原種に近い多年草を混ぜて植えることで、自然流の花壇をめざしています

5月の花壇で一番手前に咲くのは、イブキジャコウソウ。

そして、花が終わりに近い宿根イベリス。

ミツバシモツケと白いクレマチス。

 

そして真っ赤なチェリーセージがちらほら。

ミツバシモツケは、チェリーセージと沈丁花の葉陰で、少し日差しが和らぐ場所で育っています。

枯れて地上に何もなくなってしまった時も、空きスペースが目立たないように、冬も葉が残る常緑の植物と混植しているという訳です

ミツバシモツケの手前には、背丈の低い草花を植え、後方にススキなど背丈の高い草花を植えました。(ススキは、5月に一度切り戻してます。)

周りでは、秋に咲くシュウメイギクが、勢力を拡大中。

雑草は目立つものだけ抜き取ります。最近やっと多年草がしっかり根付いて、大きくなってきたんです。

「雑草と混じり合って野原のイメージに近づけばいいな。」小さな花壇ですが、思いは広く大きく広がって…。

ミツバシモツケは派手さはありませんが、優しい雰囲気が自然流の花壇に馴染むようですよ。