春の妖精 イズモコバイモ見学ツアーに参加しました

みなさんは、イズモコバイモをご存知ですか。私は、一ヶ月前までその名前さえ知りませんでした。春の妖精と呼ばれる草花の一つなんだとか。

 

早春に顔を出すかわいい植物が見たくなって、自生地に行ってみました。

川本町谷戸(たんど)のイズモコバイモ

コバイモの種類

コバイモは、ユリ科の多年草で球根植物。漢字で書くと小貝母。日本に自生しているコバイモの仲間は、8種類あるそうです。コシノコバイモ、アワコバイモ、カイコバイモなどなど。本州中部から近畿地方の山地に自生している植物です。

その中でイズモコバイモは、島根県に自生し、邑智郡川本町に群生地があります。

イズモコバイモ群生地

イズモコバイモの群生地は、里山の斜面でした。ワクワクしながら探しましたが、遠くからではどこに生えているのか、全くわかりません。

近づいてみても、なかなか探せず。
あっ!見つけました。本当に小さい。

今年は山陰地方に大雪が降り、開花が例年より遅れているとのこと。そのため花は、まだ数えるほど。草丈は、5cmくらいでしょうか。1cmくらいの白い花が、うつむいて咲いています。

昨夜は、冷え込み雪が降ったそうです。3月15日も朝から雨が降ったり、みぞれが降ったり、時に晴れたりと天候が変わりやすい状況。

山の斜面を歩くのにも、足元がぬかるんですべりやすく、傘をさしながらでは、写真を撮るだけで精一杯でした。

それでも、ボランティアの方は、雨に濡れながらも花の説明と案内を熱心にしてくださいました。

イズモコバイモは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されています。地元の方の保護活動があってこそ、毎年かわいい花を見せてくれるのでしょうね。

イズモコバイモの咲く斜面には、セリバオウレンも咲いていました。この花も初めて見ました。白い楚々とした花ですね。

今回は悪天候でしたが、イズモコバイモの花を初めて見ることができました。でも、本当は満開のイズモコバイモを見たいんですよね。だから、また会いに行きます!

ちょっと寄り道して三江線に乗車

JR三江線(2018年3月末で廃止が決定)にも初めて乗りました。三江線は、広島県三次市と島根県江津市を結ぶローカル線です。三次から江津までの108kmの所要時間は、4時間を越えるんだとか。

私が乗ったのは、[いわみかわも]とから[はまはら]まで。かわもと駅で駅長さんや観光協会の方たちに見送られて、一両の車両で出発。

車窓から山々を見ると、冬を乗り越えた常緑樹の葉色と落葉して芽吹く前の木々の灰白色が混在します。

江の川は、流れの速いところやゆったりした所で川面の色合いが変化します。家々の庭先や畑では、紅や白の梅が咲き彩りを添えていました。

これから桜や新緑の季節を迎え景色も変わるでしょうね。江の川に沿って、のどかな風景の中を走る40分の旅でした。