大好きなラベンダーの花を、もっと沢山増やして楽しみたいと思うことはありませんか。
ラベンダーを挿し木すると、親株と同じ特性を持った苗を手に入れることが出来ます。
今回鉢植えにしているイングリッシュラベンダーを挿し木にしたので、挿し木の方法や鉢上げまでの様子をまとめました。
ラベンダーの挿し木は手軽に出来るので、挑戦してみてはいかがでしょう。
もくじ
ラベンダーの挿し木
ラベンダーの挿し木をしたのは5月。すでに蕾がついていたのですが、思い立ったが吉日。早速取り掛かりました。
【用意するもの】
・ラベンダー
・鉢と鉢底ネット
・清潔な土
・園芸用ハサミ
・カッター
・水揚げ用の水が入った容器
【挿し木の手順】
① 今年伸びた丈夫な枝を切り取る
② 蕾のついた柔らかい先端部分と、土に埋める部分の葉っぱは取り除く
③ ハサミで切って潰れている切り口を清潔な刃のカッターでスパッと切っておく(切り口をキレイにして発根しやすくする為)
④ 水が入った容器につけて、しっかり水揚げさせる(1時間以上)
⑤ 挿し木する本数に合わせた大きさの鉢を用意
⑥ 鉢に鉢底ネットを入れた後、清潔な土を入れて水をたっぷりかけておく(今回はバーミキュライトを使用)
⑦ 棒で穴を開け、そこに水揚げしたラベンダーを1本ずつしっかり差し込み、倒れないように株元を押さえておく
⑧ 全部植え込んだら、たっぷり水をかける
【挿し木後の経過】
挿し木したラベンダーは半日陰に置き、毎日水やりをします。
おおよそ3週間ぐらいで発根する予定だったのですが、1ヶ月経った頃に様子を確認してみると、まだ新芽が出ていない株もあります。
「まだ根が出ていないのかな?」
慎重に株元を押さえて軽く引っ張ってみても、抵抗がありません。
「まだ根が出ていない感じだな。いつも1ヶ月ぐらいで発根するのに」
不安になりながら、どうしようも出来ず、もう少し待つことにしました。
水やりは、毎日から土の表面が乾いてからあげるように変更。ところが6月後半から例年にない程の大雨の連続。
軒下で雨があまりかからないようにはしていましたが、多湿を嫌うラベンダーにとっては生育条件が悪い状態が続きました。
ラベンダーの鉢上げ
それでも何とか、雨に当たらないように管理しながら7月後半になりました。
5本挿した苗のうち、3本からはしっかり新芽も出ています。
「これなら発根してるかな?」
挿し木から2ヶ月たった7月に、いよいよ鉢上げをしてみました。
鉢底から、まだ根は出ていませんでしたが、そっと鉢をひっくり返してみると発根して根がまわっていました。
5本中3本はしっかり発根して、1本は少しだけ発根。残りの1本は発根していませんでした。結果は、5本中4本が発根して、1本は失敗でした。
でも挿し木から1ヶ月後には根が出ていなくて、待つこと2ヶ月。ダメなのかという思いもあったので、4本も発根してくれて良かったというのが正直な感想です。
【植え替え用の土】
ハーブの土やラベンダー用の土を使うと良いでしょう。
ラベンダーは、アルカリ性に寄った土を好むので、園芸用土に苦土石灰を混ぜたものも良さそうです。
今回使う土は、アルカリ性に寄せるために、赤玉土と腐葉土、パーライトにくん炭を混ぜたものにしてみました。鉢植えでラベンダーを育てる時にパーライトを混ぜたら生育が良くなったので、今回もパーライト を入れました。そして通気性が良く、pHがアルカリ性のくん炭も試しに混ぜています。
【ラベンダーの鉢上げ】
植え付けるのは、9cmのビニールポット。4本の苗を植え込みます。
3本はしっかり発根しているので、うまく根付いてくれそうですが、もう1本は根が少ないので少し心配。ラベンダーの生命力に期待します。
【鉢上げ後の管理】
住んでいる所は暖地なので、高温多湿を嫌うラベンダーには辛い夏越しとなりそうです。
まだ根が出たばかりなので、なるべく涼しい所に置きたい。
そこで梅雨明け後の暑い夏の間は、風通しの良い半日陰に置き、少し涼しくなった頃に日向に出して、タップリと日差しを浴びれるようにしたいと思います。
夏を乗り切れば、定植へ確実に近づきます。
ラベンダーの挿し木がもう少し育つまでの期間に、鉢に植えるか、庭に植えるのか、どこに植えるのかと色々考えるのも楽しみです。
あなたも、ラベンダーを挿し木してお気に入りを増やしてみませんか。