挿し木したラベンダーが発根して鉢上げするまで

大好きなラベンダーの花を、もっと沢山増やして楽しみたいと思うことはありませんか。

ラベンダーを挿し木すると、親株と同じ特性を持った苗を手に入れることが出来ます。

今回鉢植えにしているイングリッシュラベンダーを挿し木にしたので、挿し木の方法や鉢上げまでの様子をまとめました。

ラベンダーの挿し木は手軽に出来るので、挑戦してみてはいかがでしょう。

ラベンダーの挿し木

ラベンダーの挿し木をしたのは5月。すでに蕾がついていたのですが、思い立ったが吉日。早速取り掛かりました。

ちなみにラベンダーの挿し木の適期は、4月〜6月9月〜10月頃と言われています。

【用意するもの】

・ラベンダー

・鉢と鉢底ネット

清潔な土

・園芸用ハサミ

・カッター

・水揚げ用の水が入った容器

 

挿し木の手順

① 今年伸びた丈夫な枝を切り取る

② 蕾のついた柔らかい先端部分と、土に埋める部分の葉っぱは取り除く

③ ハサミで切って潰れている切り口を清潔な刃のカッターでスパッと切っておく(切り口をキレイにして発根しやすくする為)

④ 水が入った容器につけて、しっかり水揚げさせる(1時間以上)

⑤ 挿し木する本数に合わせた大きさの鉢を用意

⑥   鉢に鉢底ネットを入れた後、清潔な土を入れて水をたっぷりかけておく(今回はバーミキュライトを使用)

⑦   棒で穴を開け、そこに水揚げしたラベンダーを1本ずつしっかり差し込み、倒れないように株元を押さえておく

⑧  全部植え込んだら、たっぷり水をかける

挿し木後の経過

挿し木したラベンダーは半日陰に置き、毎日水やりをします。

おおよそ3週間ぐらいで発根する予定だったのですが、1ヶ月経った頃に様子を確認してみると、まだ新芽が出ていない株もあります。

「まだ根が出ていないのかな?」

慎重に株元を押さえて軽く引っ張ってみても、抵抗がありません。

まだ根が出ていない感じだな。いつも1ヶ月ぐらいで発根するのに」

不安になりながら、どうしようも出来ず、もう少し待つことにしました。

水やりは、毎日から土の表面が乾いてからあげるように変更。ところが6月後半から例年にない程の大雨の連続。

軒下で雨があまりかからないようにはしていましたが、多湿を嫌うラベンダーにとっては生育条件が悪い状態が続きました。

ラベンダーの鉢上げ

それでも何とか、雨に当たらないように管理しながら7月後半になりました。

5本挿した苗のうち、3本からはしっかり新芽も出ています。

「これなら発根してるかな?」

挿し木から2ヶ月たった7月に、いよいよ鉢上げをしてみました。

鉢底から、まだ根は出ていませんでしたが、そっと鉢をひっくり返してみると発根して根がまわっていました。

5本中3本はしっかり発根して、1本は少しだけ発根。残りの1本は発根していませんでした。結果は、5本中4本が発根して、1本は失敗でした。

でも挿し木から1ヶ月後には根が出ていなくて、待つこと2ヶ月。ダメなのかという思いもあったので、4本も発根してくれて良かったというのが正直な感想です。

植え替え用の土

ハーブの土ラベンダー用の土を使うと良いでしょう。

ラベンダーは、アルカリ性に寄った土を好むので、園芸用土に苦土石灰を混ぜたものも良さそうです。

今回使う土は、アルカリ性に寄せるために、赤玉土腐葉土パーライトくん炭を混ぜたものにしてみました。鉢植えでラベンダーを育てる時にパーライトを混ぜたら生育が良くなったので、今回もパーライト を入れました。そして通気性が良く、pHがアルカリ性のくん炭も試しに混ぜています。

ラベンダーの鉢上げ

植え付けるのは、9cmのビニールポット。4本の苗を植え込みます。

3本はしっかり発根しているので、うまく根付いてくれそうですが、もう1本は根が少ないので少し心配。ラベンダーの生命力に期待します。

鉢上げ後の管理

住んでいる所は暖地なので、高温多湿を嫌うラベンダーには辛い夏越しとなりそうです。

まだ根が出たばかりなので、なるべく涼しい所に置きたい。

そこで梅雨明け後の暑い夏の間は、風通しの良い半日陰に置き、少し涼しくなった頃に日向に出して、タップリと日差しを浴びれるようにしたいと思います。

夏を乗り切れば、定植へ確実に近づきます。

ラベンダーの挿し木がもう少し育つまでの期間に、鉢に植えるか、庭に植えるのか、どこに植えるのかと色々考えるのも楽しみです。

あなたも、ラベンダーを挿し木してお気に入りを増やしてみませんか。