ストックの花を冬に見たいという思いで、8月にストックのタネをまいてから1ヶ月。ビニールポットへの植え替えから開花までをまとめましたので、ご覧ください。
もくじ
ストックの八重鑑別とビニールポットへの植え替え
9月
8月にストックの種をまいてから1ヶ月。新聞紙ポットで発芽した苗をビニールポットへ植え替えます。
去年ストックのタネをまいて苗を育てた時には、八重と一重の選別の仕方がわからず、適当に大きそうな苗を選びました。
そこで今回は選別に挑戦したくなり、ストックの八重鑑別方法を調べてみましたが、プロでも1回で確実に八重と一重を見分けるのは難しいようです。
それでもストックの八重鑑別の記事を見ると、共通している見分け方法はこんな感じのようです。
【八重と一重の見分け方法】
ストックの発芽苗 | 八重 | 一重 |
発芽の早さ | 早い | 遅い |
子葉の形 | 楕円形 | 丸形 |
子葉の緑色 | 淡い | 濃い |
子葉の面積 | 大きい | 小さい |
成長が早くて、子葉が大きな楕円形で、薄い緑色の苗を探せば良いのでしょうか。上記の方法を参考にして、何となくこれかな?と思う苗20個をポットに植え込みました。
結果が出るのは、花が咲いた時ですね。
ストックの定植から開花まで
10月
ビニールポットに植えて1ヶ月。育った苗は直径54cmの丸い木の鉢に、それぞれ10本ずつ植え付けました。
管理するのは、朝日が当たらず午後から西日が差し込む場所。前回同じ場所に植えたストックは、茎がヒョロヒョロ伸びてしまいました。
そこで今回は、矮性のストックを選んでいます。さらに西日が当たる所に植えたストックの水やりは、午後から少量あげるのが良いと聞いたので、しっかり土の表面が乾いてから少量水やりするようにしました。
11月
11月の終わりには蕾が3つ付きました。
ただ暖かかったせいか、小さな青虫が先端の花芽を食べてしまった株がいくつかあります。
こまめにムシを取り除きましたが、小さすぎて取ろうとすると逃げられる事も度々。ムシとの知恵比べです。
12月
植えつけた株同士の隙間がない程大きくなり、優しいピンク色の花が少しづつ増えてきました。年内にストックの花を見たいという思いは、叶いました。
1月
二つ並べていた鉢ですが、奥の鉢の日当たりが悪いのか、花付きがもう一方の鉢より悪いようです。そこで1mほど日当たりの良い側に移動させました。
1月の終わり頃には、20本の半分以上で花が咲き、殺風景な庭が華やいできました。
ムシに花芽を食べられた株も、脇芽がしっかり伸びて、横に広がり気味に花を咲かせています。
ストックのタネまきの様子は、新聞紙でタネまきポットを作ってストックのタネをまく(8月)をご覧ください。
ストックの花 八重鑑別の失敗
1月になると、全ての株に蕾がつきました。この蕾を見ると八重か一重かの判断が簡単に出来ます。
八重は、蕾が丸くポッチャリした形をしています。一方一重は、縦長で先が尖った形です。
<左:八重の蕾 右:一重の蕾>
八重のストックは雄しべやめしべが花弁状に変化しているので、タネが出来ません。
そこで八重と一重の花を交配させてタネを取るようですが、出来たタネには八重と一重が1:1で出現します。
タネをまくと八重と一重が半々で芽吹くことになるんですね。
これの意味することは…
八重の鑑別は失敗でした。
つまり苗を選ぶ時に、八重と一重の違いの見極めは出来ていなかったことになります。
小さな苗を見分けるのは、難しいですね。蕾が付くまで待てば、八重と一重の選別は簡単ですが、私は早く定植して大きく育てたいので、そこまで待てそうにありません。
八重のストックは、11月に咲き始めたものが1月になってもまだ咲き続け、花が長持ちしています。
<ストック 八重の花>
一方、一重の花は八重に比べて見た目が大人しく、花が長持ちしません。その為商品価値が低いとされ、市場にはほとんど出回らないようなんです。
でも、一重の花(4枚の花びら)も、野の花の雰囲気があって可愛いんだけど…
<ストック 一重の花>
逆に市場に出回らないのなら、一重の花に出会えるのはタネをまいた時のみと言えるかもしれません。
今回八重の鑑別は失敗に終わりましたが、8月にタネをまいたら冬に開花してくれました。青虫が一度つきましたが、それ以外は植え替えの手間がかかっただけです。ストックの花は育てやすいので、たくさん苗が欲しい時には種から育てるのもオススメですよ。