ペチュニアで 初めてのハンギングバスケット作り 作り方や費用、作業の難易度は?

ハンギングバスケットは、立体的に花を飾って楽しむ園芸スタイルです。

そんなハンギングバスケットに興味はあるけど一歩踏み出せなかったり、実際にかかる費用や作り方、作業の難易度を知りたいと思った事はありませんか。

私はガーデニングが大好きで30年以上花を育てています。

正直言ってハンギングバスケットは、豪華で綺麗だけど、作るのは難しそうだし、お金がかかりそうという印象が強くて、興味はありましたが今まで手が出せずにいました。

 

ところが、今回初めてハンギングバスケットを作ってみると、今までと見方が変わってきました。そこでハンギングバスケットを作る手順や費用、作業して思うことをまとめてみました。

ハンギングバスケットを作るきっかけ

ハンギングバスケットを作ろうと思ったきっかけは、ペチュニアのタネ(バカラミックス)をを3月に蒔いたことです。

それからポット植えして、20個の苗が育っている時ふと考えました。

<5月1番目の花が咲いたペチュニアの苗>

「20個の苗が出来るのはいいけど、そんなにたくさんの苗を植える所がないんだけど」

そんな中、ハンギングバスケットの講習会があることを知りました。

「ハンギングバスケットなら、立体的に飾れるし、たくさんの苗を使うからいいかもね」

思い立ったら、早速行って来ました。

ハンギングバスケットは、何だか難しいイメージを持っていました。でも話を聞いてみると手順通りやれば出来そうな気になります。

ペチュニアの苗を10個購入したら1000円以上かかりますが、自分で育てた苗なら、そこまで費用がかからない事も分わかました。

講習会では実際の植え込みはしませんでしたが、教えてもらったやり方をイメージしながら、苗が育った6月にハンギングバスケット作りに初挑戦です。

ペチュニアでハンギングバスケット作り

スリットバスケットの準備

 

スリットバスケットは今まで使ったことがないので、まず購入する所から始めました。

近隣のホームセンターに何箇所か行ってみましたが、どこにも置いてありません。

仕方ないので、通信販売で探して購入。他の商品と一緒に購入することで、送料がかからず800円ぐらいで買うことができました。

 

① スリットバスケットにスポンジを貼り付ける

両面テープを剥がして、縦スリットの部分に内側から貼っていきます(5ヶ所)。

② スポンジの上の部分をハサミで切り離す

③ スポンジに土をかける

貼り付けた部分以外にも接着剤がついているので、植える時にくっ付かないように、土をかけて粘着力を弱めておきます。

ペチュニアをスリットバスケットに植え付け

 

①  鉢底ネットを入れ、用意した土(軽く握ってかたまりが出来る程度に湿らせておいたもの)を鉢底ネットが隠れるぐらい入れる

土の配合は色々あるようですが、今回は一番簡単そうな花と野菜の土(市販品)とバーミキュライト8:2の割合で混ぜたものを使いました(バーミキュライトを入れるのは、土を少し軽くするため)。

 

普通鉢底ネットの上に鉢底石を入れますが、今回は鉢底石を入れずその分だけ土を入れました(講習会で聞いた方法)。少しでも土の量が多い方が、苗をたくさん植え込む時には良いんでしょうね。

 

②  苗は花色を見て、植える場所を決めて下の段から順番に並べておく

20個の苗があったので、その中から13個の苗を用意しました。

③   苗をポットから出し、土の肩の部分を少し取り除いて、下の段の真ん中から苗をスリット部分に通して行く

植える苗のポイント
肩の土を落とすとスリットを通しやすい

 

④  一段植えるごとに土を入れて三段ほど重ね、 一番上の部分に3個植え込む

植える時のポイント
根鉢の部分を両手で押さえ少しつぶして、コンパクトにする

植える向きのポイント
下の段は、斜め下向きに。真ん中の段は、真横に。上の段は、斜め上向きに。
13個の苗を予定していましたが、詰め込んだせいか結局は16個の苗を植え付けました。

 

ハンギングバスケットは、乾燥しやすいので、ウオータースペースをしっかり確保しましょう。

⑤  湿らせた水苔を、手の中で細長くまとめて、ペチュニアの株元までシッカリと敷きつめる。水苔は乾燥と水が流れ出るのを防いでくれます

 

出来上がりを正面から見ると、隙間が目立ち、花が多い所と少ないところがあります。全体にバランスよく、丸い形になるように植え込むのは難しい!

ペチュニア 植え付け後の管理

植え付け後すぐ飾りたいと思ってしまいますが、まずは養生が必要なようです。

植物の養生とは、植物を休ませて元気を取り戻させること

今回ペチュニアの苗には、土を取り除かれ狭いところに押し込んだり、無理やり押しつぶしたり。かなりの負担をかけてしまいました。

 

そこで、半日陰の強い風が当たらないところで3日ほど休ませました

その後、日当たりが良く雨が当たりにくい軒下のラティスに飾りました。3日休ませたら、花にも少し元気が戻ってきました。

これで、ペチュニアのハンギングバスケットの完成です。

ハンギングバスケット作りにかかった費用

 

ハンギングバスケットを作るために購入したもの
ペチュニアのタネ 324円

スリットバスケット 800円ぐらい

水苔 500円ぐらい

バーミキュライト  168円

かかった費用は、1800円ぐらいです。これ以外の土やポット、鉢底ネットなどは家にあるものをつかいました。バスケットは再利用できますし、水苔やバーミキュライトもたくさん残っているので、次にも使えそうです。

ハンギングバスケットを作って思うこと

初めてハンギングバスケットを作って感じたことを思いつくまま書いてみます。

  • 豪華で良く目立ち、庭のアクセントになる
  • 立体的な飾りなので、狭い場所にも設置出来て、遠くからも良く見える
  • スリットバスケットは花や土が入り、かなりの重さ

これを支えるには、しっかりとした支柱が必要。スリットバスケットへの植え込みは、手順通りにやればできるけど、上手に作るためには、やっぱり経験が必要ですね。

ハンギングバスケットに使用する材料はタネから育てると、苗を買うより費用を抑えらえる(時間と手間はかかりますが…)

ハンギングバスケットの難易度

今回、ハンギングバスケットの手順を覚えて完成させる事は出来ましたが、植え方にバラつきがあり仕上がりはイマイチ。

綺麗に仕上げるためには、植える向きや全体の葉や花のバランスを考える必要があります。

やり方に慣れるにはどうしても経験が必要なようで、初心者向きではありません。でも、やって出来ない事はないので継続すれば、それなりに上達はするだろうと楽観的に考えています。

初めてハンギングバスケットを作ってみたら、仕上がりはイマイチでも花が多くて豪華なので、個人的な満足度は60%です。

バスケット作りは難しそうだなという抵抗感が、かなり減りました(やってみるものです)。今は誰かに見せる為ではなく自分で楽しむために続けようかなと思っています。

ハンギングバスケットは上手く管理したら、3ヶ月ぐらいは楽しめるようです

もしあなたが作り方や費用などを見た後も、まだハンギングバスケットに興味があるようなら、ハンギングバスケット作りに挑戦することをオススメします。

私は立体的に飾る面白さに触れて、これからのガーデニングの幅がちょっと広がった気がしています。

ペチュニアの苗を育てるまでの記事ハンギングバスケットのその後は下記をご覧ください。

ペチュニア(バカラミックス)の種まきからポット植え

ペチュニアのハンギングバスケットの3ヶ月後