ペチュニアの種まきとポット植え

春の園芸店の店先には、ペチュニアの苗がたくさん並んでいます。花色もピンクなどの定番からちょっと珍しい色まで。花の大きさも、大輪から小輪まで。

ペチュニアと言っても、いろんな種類があるんですね。

ペチュニアは冬越しさせたり、挿し芽で株を更新したりして継続的に育てていますが、今年はタネから育てるペチュニアでハンギングバスケットを作りたいと思っています。

そこで3月に種まきから、スタートしました。

ペチュニアの種まき

ハンギングバスケットを作ってみたいと思ったペチュニアですが、10株以上花苗を買うとかなりの出費です。

でもタネから育てたら、たくさん苗が作れて、しかも費用が安く済みそうです。

今回タネを蒔くのは、ペチュニア バカラミックス。タネまき後約70日で開花する早生の品種で、花はピンクを中心とした一重の中輪咲きです。

【用意するもの】

  • 駄温鉢5号浅型
  • タネをまく土(挿し芽用土とバーミキュライト)
  • 鉢底ネット
  • ハガキ
  • 割り箸

3月

気温が15度を超えてきた頃、いよいよ種まきです。

⒈ 鉢に土を入れる

種まき用土には、バーミキュライトを使うつもりでしたが、量が少し足りません。そこで下半分に挿し芽用土を入れ上半分にバーミキュライトを入れ、しっかり水やりしました。

⒉ 土の表面に割り箸で、すじまき用の浅い溝をつける

⒊ 袋に入ったタネを、半分に折ったハガキの溝にそっと出す

⒋ 割り箸を使って、少しづつタネをまく

タネが小さく見えにくいので、少しづつ割り箸を使って溝に落とし込みます。

⒌ すじまきしたところを手で押さえ、土とタネをなじませる

ペチュニアのタネは光を好むので、土はかけませんでした。

⒍ 鉢にラップをかけて、受け皿に水をためる

種まきした鉢は芽が出るまでラップをかけて、軒下で管理。

でもラップが風に飛ばされるハプニングもあり、途中から家の中に入れて、廊下に置いていました。

そして芽が出てきた時に、日当たりの良い屋外へ移動させて普通の水やりに変更しました。

ペチュニアのポット植え

4月下旬本葉2枚ぐらいまで大きくなりました。でもタネを厚まきしたようで、苗がひしめき合っています。

タネの袋を見直すと、『この袋で育つ苗の本数:100本』と書いてありました。半分の量を蒔いたらよかったのかも。

まあ仕方ありません。ポットを準備して植え替えます。

用意したポットは20個(土は園芸用土と赤玉土を混ぜたもの)。

⒈ ポットの真ん中に割り箸で小さな穴を開ける

⒉ ペチュニアを掘り上げる

使わなくなったスプーンで優しく、苗をまとめて掘り上げました。

⒊ 苗の中から、根張りの良いものを選別する

ピンセットを使って、絡んでいる根をゆっくりほぐす。

⒋ 選んだ苗を植え付ける

穴の中にそっと根を入れて、傷つけないように慎重に行いました。

残った苗は、ポットの苗がうまく育たなかった時の為に、そのまま水やりを続けます。

ポットに植えたペチュニアは根が馴染んできたのか、一週間後には少し大きくなっています。これなら、予備の苗は使わずに済みそうです。

種まきとポット植えまとめ

今回のペチュニアの種は、なかなか芽が出ませんでした。

早い時期にまきすぎたかなと不安な思いだったので、2週間以上経って芽が出てきた時には、ホッとしました。

花のタネをまく時は、いつも芽が出るまでが勝負だと思っているので、芽が出てくれたら半分成功したような気分になります。

ペチュニアの発芽適温(地温)は25℃前後。生育温度は20~30℃なので、種のまき時を見極めることが大切なんですね。

そして、ペチュニアのタネは小さくて、種まきする時とポットに植え替える時は、かなり細かい作業です。

でも大変なのは、種まきとポットへの植え付けまで。この後は、時々液体肥料をあげて、大きくなるのを待つばかり。

5月の日差しをしっかり浴びて大きく育ったら、6月は定植の時期。それまでには、ハンギング用のスリット鉢を用意することにします。

少し手間はかかりますが、ペチュニアの苗がたくさん欲しい時には、タネから育てるのもいいですよ。