鉢植えアナベル 3月の剪定と植え替え

3月の啓蟄が過ぎた頃。少しずつ鳥の鳴き声が増え、木の芽が膨らみ始めます。太陽の光も明るく春の気配が増えてきました。

4月になると、鉢植えアジサイ アナベルの芽が一気に伸び始めるので、今が植え替えのチャンス。ついでに剪定もして、植え替えと剪定を同時にやりました。

アナベルの剪定(弱剪定と強剪定)

西洋アジサイは、剪定の時期を間違えると花芽を切ってしまい、翌年花が咲かないことがあります。

これは西洋アジサイが、旧枝咲きと言って剪定する年に伸びたしっかりした枝の先に翌年の花芽をつける性質を持っているため。

それに対してアナベルの花は、新枝咲きです。その年の春に伸びた枝に花芽ができて、その年に花が咲きます。

そのおかげで、アナベルは花が終わってから、春の花芽が付くまでの間に剪定すれば、花芽を切ってしまう失敗をしなくてすみます

西洋アジサイに比べて、剪定はとっても楽です。

[ 弱剪定 ]

花後に花だけ切り取ったら、冬頃充実した芽の上で剪定します。

枝に花がついたままドライフラワーになっている時は、春の芽吹きまでに充実した芽の上で軽く剪定。芽の上すぐに接近して切ってしまうと、芽が痛んだりするので、1cm程度離して切りましょう。

<花を切り 弱剪定したアナベル>

弱剪定にすると、芽がたくさん残るので枝数が多くなり花数が増えるようです。

[ 強剪定 ]

アナベルの枝を下から2~3節あたりで、思い切って切ります。すると芽の数が少なくなりますが、一つ一つの花は大きくなる傾向です。

今回は、挿し木から育てたアナベルを2年植え替えしていなかったので、植え替える時に痛まないように、弱剪定していた株を強剪定して高さを揃えました。

アナベルの植え替え

強剪定が終わったら、いよいよ植え替えです。

2年間植え替えをしていないのは、駄温鉢9号(口径27cm)のアナベル。植物を植え込んで一人でもてるギリギリの重さなので、これ以上大きな鉢にしたくありません。

そこで今回は、一度鉢から出して、土をかえ再度同じ鉢に植え込むことにしました。

アナベルは、地植えにすると管理がとても楽です。それでも鉢植えにするのは、場所を移動させて楽しむ事が出来るから。

鉢から アナベルを取り出す

アナベルの枝が地面に当たって傷つかないように、レンガの上で鉢を横に倒し、鉢底を押します。

栗の木を切った時の太めの枝が残っていたので、底から押してみましたが、根が張っているのか、ピクリとも動きません。

そこで元に戻し、鉢の縁に沿って内側の土を掘りました。根を痛めないように気をつけながら。

ある程度掘ったところで、再度横に倒して押してみると…

抜けました!

鉢を洗って、新しい土を入れる

鉢はそのまま使うのでキレイに洗って、鉢底ネットの上に鉢底石を入れ、その上に園芸用土を少し入れておきます。

アジサイは、土の酸性度によって色が変わることがありますが、アナベルは酸性度に影響されず花色は一定なので、市販の園芸用土をそのまま使いました。

元の鉢に植え込む

根が張っているので、優しく少しずつ根に付いた土を落として行きます。根が黒くなっていたら、痛んでいる証拠なので切って落としましょう。

おおよそ土を落としたら、いよいよ植え替えです。

鉢の中にアナベルを入れ、高さを確認します。アナベルは水を好むので、ウオータースペースはしっかり確保して、低い時は土を足して調整します。

位置と高さが決まったら、新しい土を入れ棒で突いて土と根を馴染ませます。たっぷり水をあげて、沈んだ分だけ土を足し、再度水やりしたら植え替えは完了。

1週間ほど根が落ちつくまで、半日陰で管理した後日向に出しました。

アナベルを剪定・植え替えした感想

今回、挿し木から育てたアナベルの初めての植え替えでした。

植え替えするために思い切って強剪定にしましたが、アナベルの剪定自体は、難しくありません。

でも、大きな鉢の植え替えは、出来ればあまりやりたくないのが本音です。そうは言ってもアナベルが栄養不足で元気がなくなるのは、もっと辛いこと。

渋々始めた植え替えでしたが、なんとかアナベルの枝を痛めることなく、植え替えを完了。

今回一番気を使ったのが、植え替えの時に枝を痛めないようにする事だったので、ホッとしています。

この後は気温が上がって新芽が膨らみ、葉が開いてくるのを楽しみに待てそうですよ。