春の陽気に誘われて出掛けた植木市に、山野草の寄せ植え体験コーナーがありました。
今まで興味はあっても、何だか育て方が難しそうな気がして敬遠していた山野草の寄せ植えです。
でも目の前に山野草があり、作り方を教えてもらえるとなると、心が動きます。新たなチャレンジとして、山野草の寄せ植え作りに参加してみました。
もくじ
山野草の寄せ植え作り 初体験
山野草の寄せ植え準備
まずは、用意された苗の中から、自分で苗を選びます。葉の形や花のつき方はそれぞれなので、参加者は真剣に選んでいます。私も、元気そうな苗を探しました。
【寄せ植えに使う山野草】
- 風鈴おだまき(八重 ピンク)
- 岩ヤツデ
- イカリ草(桃花梅)
- イカリ草(白花素心)
おだまきと岩ヤツデは開花株。イカリ草の花はまだ咲いていません。イカリ草は自分でも庭植えにしているので、少し馴染みがありますが、おだまきと岩ヤツデは初めて出会った植物です。
<風鈴おだまきの八重 (淡いピンク色)と岩ヤツデの白い小さな花>
【使用する鉢と土】
テラコッタ6号鉢
今回持ち帰ることを考えて、少し小ぶりな鉢を用意されたようです。
山野草とテラコッタ鉢の組み合わせが、ちょっと意外な気がしました。
日向土(ヒュウガ土)
元肥が入ったもの。
日向土を使うのは初めてです。後で調べたら、とても排水性が良く多肉植物栽培にも使われるようです。
【仕上げに使う苔】
水分をしっかり含んだ山苔(ヤマゴケ)が用意されていました。
山野草の寄せ植え作り
① テラコッタ鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れます。
② 風鈴おだまきを中央に置き、四方から眺める植え方とおだまきを後方に植え、壁際に置いて見る植え方のどちらにするかを選択します。
私は、後方に植える方を選択しました。
③ 日向土を入れて、風鈴おだまきを仮置きし高さを調整します。
④ 他の苗も位置決めします。
⑤ 苗の隙間に土を入れ、中央を高く小山のように盛ります。
⑥ 割り箸で土を突いて馴染ませます。
⑦ ヤマゴケを適当な大きさに切り取り、土の上にのせます。土を小山のように盛り、苔で株元までしっかり覆うのが、キレイに仕上げるポイントのようです。
家に帰って、タップリ鉢底から水が流れるぐらい水をやり、半日陰で管理。1ヶ月ぐらいして肥料が切れた時は、苔をそっと剥がして土の中に固形肥料を入れてくださいとのこと。
苔の上に直に肥料を置くと苔がダメになるらしいのです。
説明を聞いて植え付け終わるまで、30分もかからず出来上がりました。
山野草の寄せ植え作りに参加して
山野草の寄せ植え作りは、あっという間に終わり、出来栄えにも満足していました。
ところが家に持って帰ると、「なにこれ?」
鉢の中は、苔が剥がれ、苗が倒れ、土も鉢の外まで飛び散っていました。自転車に積んで帰り、揺すったのがいけなかったようです。
せっかく作ったのにと思いながらも、やり直すしかありません。
苔や苗、土を鉢から出して、やり直しました。今度は、風鈴おだまきを中央に置いて四方から見えるように。
今回初めて山野草の寄せ植えをしましたが、寄せ植えのやり方は、他の園芸植物を植える方法と一緒だとわかりました。
鉢も山野草の特別な鉢でないと、合わないのかなと思っていましたが、テラコッタ鉢と苔、山野草は違和感なく馴染んでいました。山野草の寄せ植えに対する自分のハードルが随分下がった気がします。
園芸植物の華やかさとは違う楚々とした雰囲気は、見ていると気持ちが落ち着く感じです。
まずは、せっかく出会った4種類の山野草の寄せ植えをしっかり育てたいと思います。上手く夏が越せたら、冬越しも出来るかもしれませんね。
4月下旬イカリ草の葉が大きくなり、立ち上がって来た頃花が咲きました。
<イカリ草 白花素心>
<イカリ草 桃花梅>
目立たず、知らなかったら通り過ぎてしまうかもしれません。小さく華奢で壊れてしまいそうな花で、咲いているだけで愛おしくなりました。