皆さん、牛乳豆腐を知っていますか。牛乳から出来るチーズのようなもので、柔らかく豆腐状になるので、牛乳豆腐と呼ばれて言るようです。
初めて聞く知らない名前だったので、どんな食べ物か興味が湧いて、牛乳豆腐作り体験に参加しました。
もくじ
牛乳豆腐作り体験をして
まずは、酪農家の方から乳牛の話を聞きました。
酪農家の方に聞いた乳牛の一生
いつもスーパーで買っているパック入りの牛乳は、雌の乳牛の乳をしぼったものです。
その乳牛は生まれて14~16月で人工授精し、10ヶ月後には出産。初乳が出た後は徐々に乳量も増え、多い時は1日50kgの乳が出るそうです。
こうして、人工授精から出産のサイクルを3~4回繰り返します。
何年か経ち、乳量が減ってきた乳牛は出荷され、肉などに加工されるんだとか。
何となく乳牛は、いつでも乳が出るようなイメージがあったけれど、出産しないと、やっぱり乳は出ないんですね。
人間の都合で、人工授精を繰り返しているなんて。話を聞いて、牛乳の有り難さが以前より増したような気がします。
牛乳豆腐作り
分娩後5日以内の初乳は、食品利用が制限されています。出荷できない牛乳を有効活用するため、酪農家の間で『まかない食』として作られています。
調理体験するテーブルの上には、下記のものが用意されていました。
- 牛乳(2000ml *酪農家の搾りたての牛乳)
- 酢(100ml)
- 鍋 カセットコンロ 木ベラ お玉 ザル こし布 ボール
説明を一通り聞いた後、さあ調理開始です。
① 鍋に牛乳を入れ、強火で加熱する。
② 焦げ付かないように、牛乳を木ベラで混ぜる。
③ 牛乳の表面が泡立ち、浮き上がってきたら火を止める。
④ 牛乳の状態を見ながら、少しづつ酢を加える。
⑤ ゆっくりかき混ぜ暫く置いておくと、白い固形物と透明な液体に分離する。
⑥ 固形物をお玉ですくい、こし布をかけたザルに入れて濾す。
⑦ しっかり水切りしたら、出来上がった牛乳豆腐を盛り付ける。
思った以上に簡単に作れ、かかった時間は20分ぐらいでした。
使用した酢の量は100mlより少なめ。固まり具合を見ながら少しづつ加えるのがコツのようです。
早速出来上がりを「いただきます!」
そのまま食べた牛乳豆腐は、見た目は豆腐でも、ほんのりと牛乳の味がします。醤油や味噌をつけて食べると、また格別です。
家で作った牛乳豆腐も試食
牛乳豆腐作りは時間もかからず簡単だったので、やり方を忘れないうちに家でも作ってみました。
用意した牛乳は、雪印メグミルク500ml。
市販の牛乳は、凝固に必要なタンパク質などの成分が薄いので、出来る牛乳豆腐の量が少ないこともあるようです。
鍋に入れ加熱。木ベラでかき混ぜて様子を見ます。鍋肌が泡立ち、牛乳の表面が盛り上がりそうになった時点で、火を消しました。
酢(レモン汁でもいいようです)を少しづつ入れてゆっくり混ぜます。今回は20ml入れました。
分離して液体が透明になったので、ザルでこしたら出来上がりです。
市販の牛乳で、上手く出来るのか少し不安。でも終わってみると、体験の時と同様の牛乳豆腐になり、出来上がった量も少ないとは思いませんでした。
温かいうちに、そのまま食べてみると、ほのかな甘みと牛乳の味がします。残りは、ポン酢でいただきました。小さく砕いて、サラダに入れてもよさそうです。
残った黄色っぽい液体は、350mlほど。ホエー(乳清)と呼ばれているようです。
<ホエー(乳清)>
飲んでみると少し酸味がありますが、とてもコクがあります。牛乳豆腐作り体験の時に、味噌汁に入れたり、ご飯を炊く時に入れたら良いと教えてもっらったので、今回はご飯を炊いてみました。
炊き上がったご飯は、いつもよりツヤツヤした感じです。食べてみましたが、正直違いはあまりわかりません。入れたホエーの量が少なかったのか…
ホエーは、手の甲につけてみるとツルツルに。美容液としてもいいらしいですよ。
牛乳豆腐まとめ
牛乳豆腐作り体験をして乳牛の話を聞いたら、牛乳のことが気になったので日本の牛乳自給率を調べてみました。
すると、牛乳自給率は100%でした。確か日本の食料自給率は40%に満たなかったと思うので、100%日本産とは凄い数字です。改めて乳牛に感謝、感謝。
さて牛乳豆腐作りはいかがだったでしょう。
「牛乳豆腐ってどんなもので、どんな味なんだろう」
今回興味が湧いて、牛乳豆腐作り体験をしました。
我が家は、そんなに牛乳好きではありませんが、牛乳が一瞬で分離する様が面白く、家でも作ってみました。
酪農家のまかない食として食べられていた牛乳豆腐は、作り方が簡単で短時間(30分もかかりません)で出来ます。
いつもより違う食材が欲しい時や牛乳が余った時などに、気軽に挑戦してみてはどうでしょうか。