ワイヤープランツの小さな葉っぱと細い茎の柔らかい姿に惹かれて、屋外で和風の鉢植えにしています。
育て始めて7年。あまり主張し過ぎず緑を提供してくれています。
今まで植え替えは、一回り大きな鉢に植え替えることを繰り返してきました。でも今年はもうこれ以上大きな鉢にしたくないので、株分けを兼ねての植え替えをしました。
そして植え替えをして暑い夏が終わりそうな頃、思わぬムシの被害にあったので、その二つをまとめてみました。
もくじ
ワイヤープランツの植え替え
ワイヤープランツ の置き場所は、玄関の横で西日が当たらない軒下です。
漬物容器だった甕(カメ)を再利用して、その上にワイヤープランツ を単独の鉢植えにして置きました。
あまり切り戻さず茎を伸ばして、垂れ下がらせるようにして和風の雰囲気を楽しんでいます。
<ワイヤープランツの淡い黄色の小さな花>
1~2年前に一回り大きな鉢に植え替えたのですが、底から根がはみ出し根詰まりを起こしているようです。これ以上大きな鉢にしたくなかったので、今回は5月に株分けをして元の鉢に戻すことにしました。
【植え替え手順】
① 底からはみ出した根を切って、鉢から出す。
(ビッシリ根が張っていたので、鉢の形のまま抜けました。)
② 鉢はそのまま使うので、洗って汚れを落としておく。
③ 元の鉢に植え込むため、張りすぎたワイヤープランツ の根をほぐし、少し切り詰める。
④ ワイヤープランツ を株分けする。
(根が絡んでいたのでハサミで切りましたが、最後は思いっきり引っ張ったので根が切れてしまったかも。後から思えば、全部ハサミで切った方がよかったですね。)
⑤ 洗った鉢に新たな土を入れて、植え込む。
⑥ 根を切り詰めたので負担を減らすために、ワイヤープランツを剪定する。
(バッサリ短く刈り込んでもいいのですが、植え替えたあとも引き続き緑を楽しみたいので、3割のワイヤープランツを半分から3分の1の長さに剪定しました。)
春の新芽が出る前には、もっと付け根から剪定します。ワイヤープランツ は低木なので、何年もそのままにしておくと、確かに中心部の付け根は細い茎から木になってしまうので…
⑦ もう一方の株分けした小さいワイヤープランツも同様に鉢に植え込み、軽く剪定します。
⑧ 水遣りをして、根が落ち着くまで半日陰で管理します。
(小さい鉢に植えたワイヤープランツは根を引っ張り過ぎたのか、ちょっと元気がなくなり、萎れ気味でした。でも、さすがワイヤープランツ。1ヶ月もすると見事に復活しました。)
こうして植え替えは完了しました。
ワイヤープランツ 秋に発生したムシ
2つの鉢は共に順調に夏を越すかと思えたのですが、8月の終わりころ急に葉っぱが黄色くなり落ち始めました。
<8月下旬 ムシの被害にあったワイヤープランツ >
近くに寄ってみると、葉っぱが縮れてしまっているものも。そしてよく目を凝らして見ると、小さな黒い点々のようなものが葉っぱの上や鉢の周りに落ちています。
「何だ、これは?」
茶色い茎が少し盛り上がったようになっている所があったので、そっと触ってみると、さっと動いて丸まり姿が見えなくなってしまいました。
<真ん中より、少し上に茶色いものが見えます>
呆気にとられながら、周りを見てみると、何やら同じ色のものがたくさん茎に付いているではありませんか。
「ムシだ!」
「これが葉っぱを食べていたのか」
黒い点々は、ムシの排泄物でした。慌てて手袋をはめて捕獲すると、その数は20以上。薬はあまり使いたくないので、捕まえるしか方法がありません。次の日もその次の日も10匹以上捕獲。
これを1週間繰り返す頃に、やっとムシの姿を見なくなりました。
茶色いムシは茎と同化し、大きさも2cm以上の大きさから5mmぐらいの小さいものまで。移動する時には、何ともユニークな歩き方。お腹の部分が逆U字型になる。この歩き方、どこかで見たような…
「確かシャクトリムシがこんな歩き方してたよね」
ムシの姿を見かけなくなっって安心したので、ワイヤープランツ の病害虫に付いて調べてみました。
ハダニやアブラムシ、カイガラムシがつくことがあるとの記載。
でも今回のムシは、違う種類のようです。さらに調べてみると、秋にシャクトリムシが発生することがあるという一文を見つけました。
「やっぱり、シャクトリムシだったんだ」
シャクトリムシはガの幼虫で、栽培植物や庭木を食害すること。そして体の前後の端にしか足がないので、あの独特な歩き方になることはわかりました。
でも、なぜ秋にワイヤープランツを食べるのかは、全くわかりませんでした。
シャクトリムシの歩き方は、ユニークで見ていると面白いのですが、一気に葉を食べ尽くす勢いで来られると、退治するしかありません。
<9月下旬 緑色が回復し始め元気になりつつあるワイヤープランツ>
今回はじめて、シャクトリムシがワイヤープランツに発生することを知りました。気づくのが遅れたら、丸坊主にされていたかも。
皆さんも、秋のシャクトリムシには、気を付けてくださいね。