梅雨になり、アジサイの花が映える季節になりました。
昨年は、剪定時期や剪定の仕方を調べて、それに忠実に剪定しました。すると今年のアジサイは、花付きがとても良いようです。
ガクアジサイとセイヨウアジサイの3株をかためて植えているので、全体がこんもりと繁って、まるでアジサイの小山です。
やっぱり手を掛けると、花はそれに答えてくれるのでしょうか。
もくじ
アジサイの剪定時期と剪定方法
アジサイを剪定した時期
剪定しなければ、アジサイの花は落ちずに、そのまま付いています。では花の終わりは、どうやって判断するのでしょう。
庭に植えているのは、ガクアジサイとセイヨウアジサイ。
まずガクアジサイでは、花の周りのガク(装飾花)が裏返ってきたら、花が終わりに近づいた頃を示します。
<ガクアジサイの花>
<ガクが白っぽくなり裏がえったガクアジサイ>
セイヨウアジサイは、ガクの中央の花が開いて、装飾花が褐色を帯びてきたら、そろそろ花も終わり。私の住地域では、6月下旬頃になります。
<西洋アジサイの花>
<中央の花が咲いて全体の色がくすんできたセイヨウアジサイ>
アジサイを剪定した方法
アジサイは剪定しなくても、毎年花を咲かせてくれます。ただし剪定しないと、どんどん背が高くなり、2mを超えるぐらいに育ちます。
公園やお寺などで大きく育ったアジサイを見ますが、我が家の庭では、そこまで大きくなったら困ります。
そこで、どうしても小さなスペースに合わせて花を咲かせるために、剪定の技術が必要になる訳です。
剪定方法は、花の下2節ぐらいの所の葉の付け根に芽があることを確かめて、その上で切ります。
花が咲いていない枝は、剪定しなくてもよいようですが、背が高い枝は同じように2節ぐらい下で切りました。
剪定には、花後と秋の2回行う方法もあるようですが、私は1回切って終了です。切ってしばらくすると、付け根の芽が大きくなり、葉っぱが出てきます。
アジサイの剪定から一年
春の芽吹きから花が咲くまで
冬には落葉しますが、春になると少しづつ芽が膨らんできます。芽には花芽と葉芽があるようです。
<これは花芽?それとも葉芽?>
見ただけでは、葉芽か花芽かわかるような、わからないような。
剪定した枝の先に付いている芽が本当に花芽なのかどうか気になるので、何本かの芽の下に目印のテープを貼ってみました。
<なぜか3と4の番号 その下にもう一つの芽>
5月になり、蕾が見えてきました。それと同時に下から新しい枝が伸びて蕾を追い越す高さに。
そこで、新しい枝は花より低い位置まで切り戻しました。すると葉っぱが目立ち凸凹していたアジサイの株が、こんもりとなりました。
こうして開花すると、全体が花で覆われて良い感じです。
昨年より、花付きが良いのがはっきりとわかりました。剪定の時期を逃さず、花を丁寧に1枝づつ剪定した甲斐がありました。
アジサイの花が終わって
6月下旬再び剪定の時期です。テープを貼った枝を切り取ってみました。
10箇所以上テープを貼ったのですが、テープの先全てに花が咲いていました。あの丸みを帯びた芽は花芽だったということです。
<3、4の枝に咲いたアジサイ>
でもテープのすぐ上に、花が咲いていたのではありません。どの枝も4節ぐらい葉っぱが付いて、その上に花が付いています。テープを貼った位置から、花の上までは40cmあまり。結構伸びたものです。
<上の写真を180°回転させたところ>
3、4の芽は花芽で、その下の芽は葉芽でした。写真のアジサイは、花が咲いた枝の下から葉が伸びてきていますが、その下には花のついた枝が…。こんなこともあるんですね。
花芽と葉芽は、形だけ見ても区別するのが難しいですが、芽の位置も参考にすると、分かりやすいのでしょうか。まだハッキリとは、区別出来ません。
昨年剪定したほとんどの枝に花が咲いたので、花を剪定した枝にも次の年に花が咲いたことになります。花がいっぱい咲き揃った姿は、良いものですね。
アジサイの花が終わってすぐ、花芽の位置を確かめて剪定することが大切なようです。毎年この剪定方法を続ければ、毎年たくさんの花が見れそうですが、一つ問題が…。
それは、剪定する位置が毎年少しづつ高くなり、大株になっていきそうなことです。
花は見たいけど、大株にはしたくない。そこで今年は、淡い青色のセイヨウアジサイを株元から20cmあたりで、バッサリと剪定しました。
来年の花は諦めます。まだ綺麗に咲いているアジサイは、一輪挿しに入れて、飾りました。
残りの2株は、どうしようか考え中です。全部強剪定するか。それとも1株だけ昨年同様に剪定して花を咲かせ、次の年に強剪定するか。
2~3年花を楽しむ剪定(弱い剪定)をしたら、次の年は株元近くから強く剪定するのが良いかもしれません。
アジサイは、挿し木でも簡単に増やすことができますが、花をたくさん咲かせようと思ったら、剪定がとても重要なんだとわかりました。
梅雨時を彩る日本原産のアジサイの花。剪定のコツをつかんで、長く付き合いたいですね。