落ち葉掃除を楽にするポイントと落ち葉を庭に活かす方法

もうすっかり、冬めいてきました。寒い地方では氷点下になり、暖かい地方では、20度を超える所もあるようですね。この時期になると日本列島が南北に長いことを実感します。

私の住む地方では、山も黄色がかり所々赤色が混じって、今紅葉真っ盛り。

でも紅葉の季節は、落ち葉の季節の始まりでもあり、庭にもハラハラと落ち葉が舞い降りています。

我が家ではこれから12月にイロハモミジの葉っぱが全て落ちてしまうまで、落ち葉掃除が続きます。

そこで、晩秋にどうしても必要になる落ち葉対策を書いてみました。

落ち葉掃除

 

<クリの落ち葉>

落ち葉を集めるには、それなりの工夫がいります。少しの落ち葉なら、普通の掃除道具で大丈夫ですが、量があると専用の道具がある方が便利です。

まず落ち葉を集める様々な道具をみていきましょう。

落ち葉を集める道具

馴染みのあるものとして

  • ブロワー
  • 竹ぼうき
  • てみ
  • 熊手
  • 火バサミ

などがあります。

ブロワー

よく庭師の方が、仕上げ作業の時に落ち葉を風の勢いで吹き飛ばして、集めておられるのを見たことがあります。

植え込みや砂利の中に残った落ち葉をキレイに集めるには、とても便利ですが、我が家ではブロワーは使っていません。

竹ぼうき

普通のほうきだと、掃いた時に砂や小石も一緒に集めてしまいますが、竹ぼうきは落ち葉だけを集めることができます。

こちらが、実際に使っている竹ぼうきです。

3種類の中で一番よく使うのが、右側の小さな竹ぼうきです。コンパクトで軽く、片手でも掃くことができて女性にも扱いやすい気がします。

左の大きな竹ぼうきは、重くて動かすだけで結構大変です。大量の落ち葉がある時には便利ですが、出番は少ないですね。

真ん中の竹ぼうきは、その中間。ちょっと腰をかがめて使うようになるのが、やや難点。大きな竹ぼうきよりも出番は多い感じです。

てみ

落ち葉を掃き入れるのに便利です。旦那と一緒に作業することも多いので、多めの3個を用意しています。プラスチック製でとても丈夫です。一度買えば相当長く使えます。

熊手

熊手には竹製と金属製のものがあります。こちらが実際に使っている熊手です。

はじめレーキと呼ばれる金属製の熊手を使っていたのですが、柄が長いし金属がズシリと重く…。

小ぶりな竹製熊手お見つけたので、今ではもっぱら竹製を使っています。軽くて作業もはかどります。

火バサミ

落ち葉を少量挟んで取るのに使います。側溝などムシがいるかもしれない所に溜まった落ち葉などを、直接触れずに取り除けます。狭い所に入り込んだ落ち葉を取るのにも重宝しています。

落ち葉掃除を楽にするポイント

落ち葉の集め方は人それぞれ。

私は全体を見渡して、目立つところの落ち葉を竹ぼうきや熊手で、かき集めたら終了。

旦那は、1箇所に集中して、丁寧に火バサミで集めます。私が10分で終わるのに、旦那は30分以上かかることも。

性格が違えば、作業のやり方もそれぞれ違うと言うことでしょうか。

作業のやり方はそれぞれですが、楽に掃除するポイント(我が家流)を載せてみました。

 

好みや身体にあった道具を選ぶ

大きすぎたり、重かったりする道具では、疲れが増大して落ち葉掃除自体が嫌になってきます。自分の好みで身体に合った道具なら、スイスイ掃除がはかどり落ち葉掃除が好きになるかも…。

 

落ち葉が乾燥している時に集める

落ち葉が濡れていると、地面やコンクリートにくっついてはがれません。また濡れ落ち葉を踏むと、足元が滑りやすい状態です。無理に集めようとしてもイライラが募ります。

 

落ち葉掃除は、完璧を目指さない

せっかくキレイに掃除しても、1時間後にはまた落ち葉が…。誰かに見てもらう為の庭なら完璧が必要かもしれませんが、自分の庭なら落ち葉が残っても気にしない。60%で満足するのがいいのでは。

 

側溝は、必ずチェック

側溝に落ち葉がたまったままにしておくと、詰まって水が流れなくなる原因にもなります。自分で取り除けなかったら、業者に依頼することも必要になりますね。

そんな大ごとにならないよう早目に、落ち葉も土も丁寧に取り除きます。

雨樋も油断すると落ち葉や土が詰まって、水が流れずオーバーフローしてしまうことも。雨樋のチェックは落ち葉の季節ではなく、台風の前に行っています。

 

 

落ち葉掃除は、こまめにする

ある程度落ち葉が溜まってから、まとめて掃除しようとすると大掛かりになってしまい、時間とかなりの根気が必要になります。

気が付いた時に小まめに掃除すれば、短時間ですませることができ負担も少ない気がします。敷地外に落ち葉が散らかって迷惑をかけることも減りそう。

落ち葉を庭に活かす方法

落ち葉を活かす

まずは、すでに落ち葉をしっかり利用されている大先輩の言葉を紹介します。

一人目は、自然流庭作りで定評のあるポールスミザーさん。

ガーデンセミナーに行った時に聞いた言葉です。

 

枯れた葉っぱは、自分のところで堆肥にする。自分のところから出た落ち葉は捨てない。

落ち葉はどんどん自分のところで使った方がいい。落ち葉は捨てない。そんな時代が来るといいなと思う。

次に、ききがたりときをためる暮らしの著者で映画『人生フルーツ』の主人公つばた夫妻

ときをためる暮らしから一部引用しました。

私たちが土を肥やすためにやってきたことは、とにかく落ち葉をたくさん入れることだったの。それとコンポストで熟成させた肥料を混ぜて。

うちから出る野菜くずや、卵の殻、茶殻などの生ゴミは、すべてコンポストの中へ入れます。

で、乾いた落ち葉をかけて、ときどき上にのっかってギュウギュウ踏むの。

中略

捨てればただのゴミですけど、活かせば土は豊かになっていくわけだから。

 

「なるほどまさに落ち葉を活かすですね」

私も、少しでも見習いたいと思っています。

掃除が終わって集めた落ち葉は、何も考えずゴミで出していた時期もありましたが、今ではささやかな循環をめざして、なるべく落ち葉をゴミで出さないようにして、少しづつ土に戻すようになりました。

実践している3つの方法

そこで、我が家で実践している方法を紹介します。

コンポストに入れる

日々生活の中で出てくる生ゴミをコンポストにいれていますが、落ち葉もここに入れていきます。生ゴミの水分調整にもなります。

コンポストの中を覗くと、こんな感じ。

野菜くずや卵や茶殻などと落ち葉が混ざった状態です。

でも落葉樹の落ち葉は、2つのコンポストだけでは入りきりません。そこで畑にも埋めています。

畑に埋める

秋から冬の畑にあるのは、大根やスナップエンドウ、ジャガイモなどです。

その畝の間にクリの落ち葉を敷きこみ、軽く土を被せておきます。何ヶ月か経つと、いい堆肥になっています。

ビニール袋に入れて保管

それでも、まだ余る落ち葉はビニール袋に入れておいて置きます。雨が当たる場所でみずが入りこんでもかまいません。

春から秋にかけて、少しづつコンポストに投入し生ゴミと混ぜます。

今年もムクゲ、アズキナシ、カキなどの葉っぱが落ちました。これからクリやコナラ、イロハモミジの葉が落ちるでしょう。

堆肥になり易い葉っぱもあれば、モミジのように筋ばかりの葉っぱもありますが、それは全く気にせず利用。3つの方法で落ち葉を活用したいと思っています。

<雨が降って一気に落ちたモミジ葉>

「堆肥を庭や畑に入れて、ちょっとでも自然の循環になって欲しい」

すべての落ち葉とはいきませんが、できる範囲で落ち葉を活かす生活が続けられればいいな

こうして落ち葉掃除は、12月末まで続きそうです。