オカワカメでグリーンカーテンに挑戦

今年も グリーンカーテンを作る時期になってきました。

去年我が家では、ヘチマを植えました。ヘチマは、葉が大きく光を遮るにはもってこいなのですが、連作ができないんですよね。

そこで今年は何を植えようかと考えていた時、オカワカメという聞きなれない植物を教えてもらいました。

多年草で、食用にもなるとのこと。いい情報を逃す手はありません。早速調べてみました。

オカワカメとは

ツルムラサキ科のつる性の多年草で、雲南百薬(うんなんひゃくやく)、アカザカズラとも言われるようです。日本には中国から長寿の薬草として伝わる。原産地は熱帯アメリカまたは熱帯アジア。

球根や茎葉は、食用になる。茎葉は、ゆでてお浸しにするとシャキシャキ、ぬるぬるとしたワカメのような食感が味わえる。大きく育った球根は、スライス、もしくはすりおろすと、とろろのような感覚で食べることがでる。

オカワカメの名前は、ワカメに似た食感からきているのでしょうか。

オカワカメの育て方

苗は、5月上~中旬に庭植え、または大型のプランターなどに植えつける。草丈は3m以上に高く伸びるが、枝分かれせず垂直に伸びるため、グリーンカーテンに仕立てるには、こまめな摘心が必要。

ネットを利用する時は、目が粗いものよりも、小さな目(10cm角以下)のものを用意したほうが、絡みやすい。光沢のある厚い葉は夏の高温に強く、ツルムラサキに似た穂状に咲くクリーム色の花は香りがある。

7月から10月ごろまで、摘心を繰り返しなら葉を収穫できる。

冬に地上部は枯れるが、地下の球根を掘りあげて保管するか、あるいは暖地であれば、盛り土やマルチングをして越冬させることができる。春にムカゴを植えつけることもできる。病害虫は少ない。

オカワカメの栽培を実践

オカワカメの購入

知らないだけかもしれませんが、店舗でオカワカメを見たことがなかったので、通信販売で購入することにしました。調べてみると3月だったので、苗は販売されておらず、ムカゴを買ってみることにしました。

ムカゴ大小混合 10個で500円。初めてなので高いのか安いのか不明。

グリーンカーテンの設置場所


西向きの引き違い窓を覆うように設置。高さ2m50cm×幅2m70cm。すでに10cm角のネットは設置済み。(昨年のものを、そのまま利用)



いざ植え付け

植え付け容器は、直径54cm高さ20cmの木製桶が2個。桜が咲き始めた4月上旬もう霜は降りないだろうと思い、植え付け。

桶の中では、秋に植えたビオラが花盛り。

もう少し咲かせたいので、オカワカメは、花と花の隙間に植えることに...。

肉厚でつやのある葉っぱのようですが、うまく芽が出ますように!しばらくの間、ビオラと同居をお願いします。高温に強く、萎れにくく、病気になりにくいオカワカメの特徴は、緑のカーテンにピッタリかも。

オカワカメの発芽

4月末、ビオラの株を切り取りました。これで日当たりが良くなるので、オカワカメよ「芽を出してくれ。」

切り取ったビオラは、花瓶に生けて暫く鑑賞。

すると5月中頃、芽が出てきました。待ってましたよ。

6月初め、ツルがどんどん伸び始めました。ツルは左巻きで、まっすぐ上に伸びます。これは大変。ただまっすぐ伸びられたら、緑のカーテンになりません。

そこで慌てて摘心をしました。

すると脇芽がいっぱい出てきました。

そこで脇芽を誘導するようにネットに巻きつけるのですが、行きたい方向があるのか私が望む方向へは思うように行っててくれません。左巻きで巻きつけても、次の日には、自分で巻きつけを解いてネットから外れていることも。

これを何度か繰り返すと、少しづつネットに絡むようになりました。

葉っぱは、大きいもので10cm以上になっています。

触るとかなり肉厚。伸び始めたばかりで、ネットはまだスカスカ状態。本当に全体を覆ってくれるのか疑問ですが、気長にお付き合いすることにします。

6月下旬〜8月のオカワカメ

葉っぱの大きさ

大きいもので15cmぐらいになっています。この大きな葉っぱが重なったら日よけになりそう。室内から見たら、まだスカスカですね。

7月上旬の姿。窓の上まで到達。私の家は平屋ですが、この勢いなら2階まで十分到達しそうです。

7月中旬、窓の上まで達したツルを横に誘引しますが、すぐ上に向かって伸びたがります。窓の上部は、誘引したツルが混み合っているので、いい感じに日差しを遮ってくれます。

根元に近い部分の茎はよく見ると太く、硬くなってきました。

さらに葉っぱの付け根には、ムカゴのような丸いものが出来てきました。初めて植えたオカワカメの成長と変化が何だか面白い。

ちょと心配なのは、黄色っぽくなっている葉っぱ。まだ枯れるには早すぎる?肥料が足りないんでしょうか。ちょっと肥料を入れてみることにします。

8月暑い夏でも、葉はしおれることもなく、どんどん上にツルを伸ばします。窓枠から上には伸びて欲しくないので、その都度横に誘引したり切ったりを続けました。

9月からのオカワカメ

9月中旬花穂が伸びてきました。

9月下旬ついに白い花が咲きました。

 

この頃になるとツルが伸びなくなってきました。散々ツルを切ったので、葉っぱも小ぶり。ネットの下1/2の葉は無くなっています。

10月下旬白かった花が黒くなってきました。花もそろそろ終わりのようです。

株元を見ると、土の中から根塊?が顔を出しています。

冬越し準備

11月下旬花も終わった頃、オカワカメのツルを切り取ることにしました。

そして茎を切り、ネットに巻きついた部分を取り除こうとして、気付きました。

「しっかり巻きついて欲しくて、クルクル巻きつけすぎた!」

巻きつけすぎ注意ですね。

解くのに、こんなに時間がかかるとは。自業自得とはこのことでしょうか。旦那と二人で切り取って40分。やっとキレイに取れました。

12月上旬、今年は早くも初雪です。慌ててオカワカメの上に細かく切ったクリの落ち葉を敷き詰め、少し土をかけました。

落ち葉の保温で、冬越し準備が完了です。春に再び芽吹いてくるのを、待っています。

オカワカメを育てて(まとめ)

4月にムカゴを植え付けて育てたオカワカメです。初めての植物で、まずは芽が出るかどうか心配でした。芽が出ると、今度はツルは本当に上に伸びるのかが心配という有様でした。

しかし、そんな心配は全く気にしないかのように、オカワカメのツルはドンドン伸びて…。伸びすぎては切り、また伸びては切り…。平家の窓を覆うぐらいは平気。2階までも余裕で届きそうでした。

夏頃には下の葉っぱは枯れて亡くなっていましたが、窓の上部に葉っぱが集中して茂っていたので、日除けの役割は合格点でした。もっと早くから摘心をしたら、もっと脇芽が出て全体的にもっと茂ったような気がします。

一つ一つの葉が大きく、厚みがあります。病害虫も全く気になりませんでした。これで来年もっと株が充実して、葉が茂ってくれたら言うことなしです。

オカワカメは、グリーンカーテンにオススメです。

来年もオカワカメのグリーンカーテンに勿論挑戦します!