秋明菊を中心に山野草で作った秋のコーナー

秋の花はと聞かれて一番に思い浮かべるのは、コスモス(秋桜)とシュウメイギク(秋明菊)です。コスモスは一年草で種まきが必要ですが、シュウメイギクは多年草で毎年顔を見せてくれます。

そんなシュウメイギクを中心に秋のコーナーを作ってみました。

花壇に作った秋のコーナー

以前の庭は、春の花が中心でした。他の季節は極端に花が少なく、緑だけの寂しい庭となっていました。そこで他の季節にも花が見られるように、花を植え込んで改造中です。

秋に咲く花も少なかったので、シュウメイギクを育てて花壇に秋のコーナーを作りました。植栽は立ち上げ花壇東の小さな一角。ちょうど家の中から植物がよく見える位置です。


<横から見た秋のコーナー>

立ち上げ花壇は、ブロックや排水口に使うU字溝を土留めにして旦那と二人で土を入れたものです。

最初は、草花だけを植えるつもりだったのですが、途中で味気ないブロック壁の目隠しにシマトネリコを植え、さらに旦那の大好きな柿やシロヤマブキが加わりました。

<花壇全景>

今では、常緑樹と落葉樹そして宿根草の花壇となっています。

<後ろから見た秋のコーナー>

植え込んだ植物

秋のコーナーと勝手に名付けた一角には、シュウメイギク・ススキ・ワレモコウ・アキチョウジを植え込みました。

シュウメイギク

玄関前から移植した株がやっと馴染んだものです。花色は、ピンク。

高さが1mぐらいになるので植え込んだのは、ススキの前側。

ススキ

野山で花穂を風になびかせている姿は圧巻です。しかし丈夫で環境適応性が高く、北米では侵略的外来種として猛威を振るっているようですね。

それでも花壇で風に揺れる姿を再現したくて、シマススキを植えてしまいました。株が広がり過ぎないように、春から夏までの間に2回ほど根元まで、切り戻しをします。また株が大きくなりすぎた時は、半分に株分けして戻しています。

高さがあるので花壇の一番後方に植え込みました。

ワレモコウ

花に関心の薄い旦那が、この花の名前は知っていた様子。どうやら演歌の題名になっているようです。

バラ科の植物ですが、赤紫色の花は目立ちません。それでも他の草花と組み合わせると、野山の風情が感じられます。

(ワレモコウだけ写真2枚。ピントを合わせるのが難しい。)

植え付けたのは、アキチョウジの東側。背が高くなるので、夏前に一度切り戻しをします。

アキチョウジ

青紫色の筒状の小さな花が咲きます。植えたのは、ワレモコウとススキの間。枝が横に広がって倒れやすいので、来年は切り戻しをしてみようと思っています。

目指すは野山の風景

「植物が寄り添うように育って、秋に花を咲かせてくれたらいいな」と思い、秋のコーナーは野山の風景を目指しています。家から見た時、前面から背後へ向かって全体が見えるように植え込みました。

10月中旬、ススキの穂が上がり、満開のシュウメイギクはよく目立ちます。

<正面から見た秋のコーナー>

ワレモコウとアキチョウジは倒れそうな枝があり、虫食いの葉っぱがあり雑然とした感じで、近づいてやっと小さな花に気づきます。

家の中から見る景色と近づいて見える景色の両方を楽しんでいます。

ところが植物の育つ環境までは、思いが及ばず。秋の山野草を植えたいと思うだけで、日当たりはあまり考えていませんでしたね。

ススキとワレモコウは、日当たりが大好き。シュウメイギクとアキチョウジは、半日陰を好みます。育つ環境の違う植物が混在している状況。

4種類の植物の中で一番環境に合っていないと感じるのは、アキチョウジです。チェリーセージなどの植栽の陰になるように植え込んだつもりでしたが、まだ日当たりが強すぎでしょうか。

花は咲いてくれますが、株全体が黄色っぽく葉焼けしている感じです。

<渓谷で咲くアキチョウジ>

夏の日差しを遮ってあげるのが効果的かもしれません。来年は遮光ネットを張ってみましょうか。せっかく植えたので、草丈は抑えつつ出来ればこのままの植栽を長く楽しみたいものです。

秋のコーナーは、まだまだ試行錯誤が続きそうです。