2010年頃イチジクの苗がホームセンターで千円ぐらいで売られていました。自分の家で果物が取れるのはいいなと思い、購入して畑に植えました。今年も収穫時期になり実もたくさんできていたのですが…。
もくじ
カラスの被害
家の近くにカラスの巣があるようです。屋根に止まったり、木に止まったり、けたたましい鳴き声が聞こえてきます。それだけなら、まだ仕方ないと思えるのですが、畑に植えた野菜を人間より先につついて食べてしまうのです。
トマトは、まだ実が熟さないうちに嘴でつついて落としてしまいます。スイカもまだ赤くなっていないのに、実をえぐり取ってしまい、ほとんど食べることができませんでした。
そしてイチジクまでも…。
「もう少し熟したら取ろう。」と思っていたら、カラスが先に実を取り、コンクリートの上にイチジクを置いて食べているではありませんか。
空から見下ろしたら、イチジクは良く見えるようです。何か対策はないかと考えた時、
『カラスはキラキラ光るものが嫌いだからCDを吊るすのが良い。』
と聞いたのを思い出しました。
そこでCDを吊るしてみましたが、カラスとの攻防戦は一進一退です。
カミキリムシの被害
イチジクの害虫
ある日イチジクの足元に黄色いおがくずのかたまりのようなものが落ちているのに気づきました。それまでカラスに気を取られて、気づかなかったようです。
よく見ると黄色いかたまりは、イチジクの幹にも付いています。さらによく見ると小さな穴があいているようです。
これは何かムシが付いているのでは?と思い調べてみました。
イチジクの害虫で調べてみると、すぐわかりました。
『カミキリムシ』
成虫は見たことがありましたが、イチジクの木を好んで卵を産み付けるとは知りませんでした。
あの黄色いかたまりは、木くずや幹の中で成長しているカミキリムシの糞が混ざったものらしい。
被害が大きいとイチジクを枯らしてしまうこともあり、見つけたらすぐにも駆除する必要があるとのこと。
駆除の方法は、見つけた穴に殺虫剤を注入するというもの。
旦那と顔を付き合わせて考えました。「今収穫中で、殺虫剤を使ったら実が食べられなくなりそう。困ったな。」
さらに木が古くなっていたり、弱っていたらカミキリムシが付きやすい。イチジクの樹勢を弱めないように管理することが大切だと書いてあります。
なるほど。ひょっとしたら昨年も被害にあっていたのに気づかなかったのかもしれないと思いました。
そこで二人の出した結論は、今年の収穫は諦めてイチジクを穴が開けられていない所まで切る。そして来年元気な枝を育て直すというものです。
イチジクの剪定
カミキリムシが穴を開けた位置より少し根元に寄った所で切ります。
2つの枝だけは、被害にあっていないようなので残そうかとも思いましたが、旦那と相談した結果思い切って切ることに。
木を切った時に収穫したイチジク。
切り取った枝は、切ってみると空洞ができていますね。幼虫の姿は見えませんでしたが、相当食べ進んだようです。
切った姿がこちら。あれ、切りすぎかな。枝葉のないちょっと寂しい姿ですが、これで幹のどこにも穴は開いていません。(切り口に保護剤を塗った方がいいのかな。)
枝を切り取ったことで、来年勢いよく芽吹いて欲しいものです。
今年は、カラスの被害に始まり、カミキリムシの被害も発覚。実が良く付いた年なのに、美味しい実が思うように食べられませんでした。
まさに、踏んだり蹴ったりです。美味しいものに目がないのは、人間も生き物も一緒のようですね。