7月にコムラサキ(コムラサキシキブ)をひと枝もらったので、挿し木にしました。以前から1度育ててみたいと思っていた植物です。
挿し木は、清潔な栄養分を含まない土で行うことが多いですが、園芸用土に植えたらどうなるのか自分で確かめたくて、2種類の土に植え比較してみることにしました。8月中旬に鉢上げしたので、それまでの経過をまとめてみます。
もくじ
挿し木の方法
挿し穂作り
コムラサキは落葉低木で、秋になると鮮やかな紫色の小さな実をたくさん付けます。
もらったのが7月だったので、うす藤色の花が咲いていました。
<挿し穂の作り方>
①花を取り除く
②先端部を取り除き、2つに切り分ける
③葉っぱは2枚残し、他の葉は切り取る
④2枚の葉っぱも先半分を切り取る
⑤水あげさせる
こうして挿し穂が2つできました。
2種類の土
ポットを2つ用意。1つには挿し木用土を入れ、もう1つには園芸用土(庭で使用中の園芸用土を再利用)を入れました。
「無菌状態の土がいいのなら、庭の土では根が出ないのかな。」そんな素朴な疑問を、自分で確かめたくなったというわけです。
植え付け
挿し穂は、1本の枝から取ったので全く条件が一緒とは言えませんが…。
挿し木用土と園芸用土に、それぞれ植え付けました。
植え付け後の管理
半日陰の場所に置いて、毎日水やりを1回しました。
園芸用土の苗は、1ヶ月も経たないうちに新芽が出てきました。挿し木用土の苗は、全く目に見える変化がありません。
コムラサキの鉢上げ
鉢上げの時期
8月中旬、2つのポットの底から根が出てきました。暑さもピークを超えたようなので、思い切って鉢上げをすることにしました。
2種類の土での成長の違い
<園芸用土>
地上部だけを見ると、枝が伸び葉がしっかり茂っています。ポットから出してみると、細い根がポット全体を覆っていました。
<挿し木用土>
地上部は、1ヶ月半の間に全く変化がありません。ポットから出してみると、園芸用土より太い根が出ています。細い根が少ないせいか、土はパラパラと崩れます。ポットの底から根が出ているのを見るまでは、根付いてないのかなと心配したほどです。でも実際は、根がしっかりと張っていたんですね。
<左:挿し芽用土の苗> <右:園芸用土の苗>
植え付け
同じような大きさの素焼き鉢に、それぞれ植え付けました。使ったのは、新しい園芸用土です。
鉢上げをしての感想
2種類の土で挿し木した結果は、事前の思いとはちょっと違ったものでした。園芸用土であんなに葉が茂って大きくなるとは思いませんでした。(葉っぱはバッタに食べられてます。)挿し木用土の地上部に変化がなかったのも意外な感じでした。
しかし根を見た時に、挿し木用土は根をしっかり張らせるのに適した用土なんだなと感じました。まずは根がしっかり張ることが、丈夫に育つ条件でしょうから。
コムラサキの挿し木は、どちらの土でも発根しましたが、別の植物では違う結果になったかもしれません。
鉢上げした2鉢は、これからどう育っていくのでしょうか。引き続き日々観察していきたいと思います。挿し木用土の苗の成長も期待してます。
うまく発根してくれた時の喜びは格別なので、また挿し木したくなりそうです。
コムラサキの挿し木と鉢上げ 動画
挿し木用土と園芸用土での根の生え方の違いなどは、動画で見るともっとわかりやすいので、見てくださいね。
[arve url=”https://youtu.be/lcb7M57gl74″ /]