2016年秋に植物園の売店で花の終わったシコンノボタンを見つけて、つい買ってしまいました。そして2017年8月ついに花が咲きました。
一度育てるのを失敗した花なので、喜びもひとしおです。
もくじ
シコンノボタンとの出会い
シコンノボタンとの出会いは、およそ10年前。その鮮やかな紫色の花に惹かれ思わず買ってきて、花壇の中のよく見える位置に植え込みました。
夏から秋に花を咲かせてくれ、夏の花壇のいろどりが増えたと喜んでいました。それなのに、次の年には姿形がありませんでした。株が絶えてしまったようです。
そして時の流れとともに、シコンノボタンのことは忘れていました(枯らすことは、よくあるので)。
しかし去年偶然出かけた植物園の売店で、花が終わって疲れたような株が売られていました。 値段も特別価格で5百円以下。つい手にとって眺め、「以前育てた時に、年が越せなかったんですよね。」と言うと
売店のベテランそうな店員さんが
「そりゃ、地植えはダメよ。鉢植えにして冬は、家の中に入れとかにゃ。」
と教えてくれました。
「そうなんだ。冬は家の中か…。鉢植えで育ててみようかな。」値段も安かったので、もう一度育てようと決意して購入。
シコンノボタンの冬越し
11月に買ったので、あっという間に12月が訪れました。ベテラン店員さんの言葉どうり、家の中へ。
どこに置こうか迷いましたが、室内にはスペースがないので、結局玄関の中に置くことにしました。
水やりは、土が乾いた頃(おおよそ1週間に1度くらい)に。
下葉が少し落ちた程度で、冬の寒さをしのぎました。
後から調べると、シコンノボタンは、ブラジル原産の常緑低木。耐寒性は弱く、冬越しには3℃以上が必要だったようです。
私の住む地域は、冬にマイナス5℃ぐらいになる日があるので、地植えでは生き残ることができなかったんですね。こうして鉢植えのシコンノボタンは、なんとか春を迎えました。
植え替えと支柱作り
暖かくなり最低気温も10℃を超えてきたので、鉢を外に出して一回り大きな鉢に植え替えました。
すると赤みを帯びていた葉の色が、綺麗な緑色に変化し、どんどん背も高くなっていきます。新たに伸びた茎は、柔らかく何だか頼りなげでした。
そのままでは、折れてしまいそうだったので細い竹で支柱をし、園芸用ワイヤーで周囲を囲んでみました。
ちょっと格好悪いけど、倒れるよりはマシ。
シコンノボタンの花
梅雨が開ける頃、蕾がつきました。
さあこれで花が見れると思ったのですが、それからが長かった。花が咲き始めたのは、8月13日。
待ちに待ったシコンノボタンの花です。
直径6cmぐらいの濃い紫色の花。長い雄しべが途中で曲がっているのが特徴的です。この雄しべがクモの脚に見えることからブラジリアン・スパイダーフラワーとも言われるようです。面白いですね。
一日花ですが、これから次々に咲いてくれそうです。
それにしてもシコンノボタンの成長が早いのには、驚きです。4月に植え替えたのに、もう鉢が小さく感じます。家の中に取り込むので、鉢はあまり大きくしたくないのに…。
またシコンノボタンは水を好むのでしょうか。夕方になると土が乾き、葉がしなだれてしまいます。夏場は1回の水やりでは足らないようで、朝夕2回の水やりです。
夏になり、少し葉の色が薄いのが気になります。液体肥料は入れていますが、秋になったら、固形肥料も入れてみましょう。
シコンノボタンの挿し木
6月に挿し木ができるか試してみました。ポットに切り取った小枝を挿しました。葉は2枚残し半分にカット。土は、普通の園芸用土です。
<7月下旬の挿し木の様子>
<8月中旬 さらに新芽が伸びて少し大きくなった>
もう少し涼しくなったら、鉢に植え替えます。
挿し木でも増やせることがわかりました。でも家の中が冬越しの鉢だらけにならないように気をつけないと…。
2度目の挑戦で、やっと冬越しすることができたシコンノボタン。今回は、つくづく植物に合わせた温度管理が大切なんだと教えてもらいました。シコンノボタンは、ブラジル原産の植物だったのです。もっと暖かい地域なら地植えも平気なんでしょうが…。
毎年花の少なくなる夏に、鮮やかな花を見せて欲しいものです。(挿し木で2世も確保してあるし…。)そして来年は、剪定にも挑戦してみたいと思ってます。