玄関前にペチュニアの鉢を置いています。
毎年暑さに負けず、花が咲き続けるのですが今年は…。
8月上旬ペチュニアの鉢を掘り起こしてみると、根がこぶ状になっていました。20日間あまりでペチュニアが枯れてしまったのです。
もくじ
ペチュニアが枯れた経過と対応策
冬越しした3年目のペチュニア(白色と赤紫色の混植)を4月に植え替えました。
少しづつ大きく育ち、途中切り戻しをしながら花を楽しんでいました。
ところが7月下旬から、白いペチュニアの葉が少しづつ枯れてきました。水不足かなと思って、水やりをしていたのですが、ますます葉の元気がありません。
切り戻しをしても株の勢いがなくなりました。ついには枯れたような状態に。
赤紫色の株はまだ花を咲かせていましたが、「土の中に何か原因があるのでは?」と思い8月上旬にペチュニアを掘り起こしてみました。
すると白いペチュニアの根はこぶ状になり、枯れていました。赤紫色のペチュニアは、枯れてはいませんが、やはり根がこぶ状になっています。
こぶ状のものはネコブセンチュウの寄生によるものでした。根に寄生したムシが原因で枯れてしまったようです。
ネコブセンチュウとは
そこで初めて出会ったネコブセンチュウとは何か調べました。
- ネコブセンチュウは、草や木など広範囲の植物の根に寄生し、寄生した所は膨れてこぶ状になる。
- 線虫は小さく、体色が無色透明に近いので目視で確認することは、難しい。
- 卵で越冬して、春に孵化して約1ヶ月で成虫になる。
- 春から秋にかけて活動する。
- 効果のある薬剤が少なく、気づかず被害が大きくなることがある。
ネコブセンチュウは、そのまま放置すると新たな感染源になり被害が広まってしまうようです。これは、大変なことになりました。
鉢と土はどうすれば?
それでも、プランターや鉢で発生した時は、太陽熱消毒で駆除できるとのこと。
早速鉢は、きれいに水洗いして直射日光に当てました。
土も太陽熱で消毒できるようですが、感染が広がると困るので、処分することにしました。
ペチュニアは諦める?
こうして鉢と土は、何とかなりました。さてペチュニアは、どうしましょうか。根が感染しているので処分するしかないのでしょうか。
3年も付き合うと、踏ん切りがつきません。そこで元気そうな枝で挿し芽をすることにしました。
今は、8月の一番暑い頃。とても挿し芽に向く時期でないのは、重々承知。それでもやってみました。「100%ダメとは言い切れないでしょ。」なんて思いながら。季節に楯突くつもりはないのですが、諦めきれません。
活力液(HB-101)を1滴入れた水に30分ほどつけた挿し穂を赤玉土に挿しました。
ついでに、水挿しもしました。
毎日水を替えてみます。
挿し穂以外は、ゴミとして出して処分。
挿し芽に託した微かなのぞみの結果は、9月には出そうです。
今回初めて、ネコブセンチュウに出会いました。
野菜づくりの過程で、ネコブセンチュウにやられるということが多いようですが、鉢植えでも起こるんですね。鉢植えの花も気をつけないと。
今後の対策はどうする?
ネコブセンチュウが発生した原因を考えた時、一つ思い当たる節がありました。
4月に植え替えをした時に、畑の土と堆肥を混ぜ合わせたものを、鉢に入れたんです。ひょっとしたらこれがいけなかったのでしょうか。
元々畑にいたネコブセンチュウが、鉢の中で増殖したのか?
それなら、畑はネコブセンチュウだらけ?
実際は、畑の作物が急に枯れるということもなく…。異常はないようです。他の生物とのバランスで、そんなに増えていないのかもしれません。
原因は定かではありませんが、次に畑の土を鉢に使う時は、事前に土を太陽熱消毒した方が良さそうです。
濃い色のビニール袋に入れて、日当たりのよい所に置き、時々裏表をひっくり返す。3週間もすれば、殺菌されるようです。
こんな感じでやってみましょうか。
あるいは、鉢に入れる土は全て買ってくるのか。なんだか勿体無いような気がしますが…。
植物の小さな変化を見逃さないことも大切ですね。被害を大きくしないために、毎日植物を観察することにしましょう。暑い時は、涼しいうちに。
ネコブセンチュウ対策のできることはやりました。これからは、これ以上被害が広がらないように見守るしかなさそうです。
ペチュニア 緊急挿し芽のその後
ペチュニアの挿し芽
9月中旬の姿です。10株以上挿した内2株だけ生き残りました。
発根しているので、培養土に植え替えました。
2株だけでも生き残ったのは、とっても嬉しいことです。
10月になり、日当たりの良い場所に移動。新芽も出てきました。
ペチュニアの水挿し
水挿しは、水温が高いためか、ご覧の通り全滅でした。
それでも挿し芽の2株は、少しづつ大きくなっています。諦めなくてよかった。これから、もう少し大きく育てて冬越ししたいですね。
暑い時期の緊急挿し芽でしたが、何とか命が繋がったようです。慌てて挿して色分けしなかったので、何色が残ったかは来年の楽しみにしましょう。