富有柿の害虫 昨年のイラガ被害と今年の姿

旦那は、柿が大好きで毎年秋には、自分用に柿を買い込んで来るほどです。果物の中で一番好きなようで、8年前ついに富有柿を植えてしまいました。

4年ぐらい前から実がなり始め、3年前は「30個ぐらい収穫できた。」と喜んでいました。

ところが、去年は柿の木が大変なことになってしまったのです。

富有柿の被害(昨年)

7月1日の様子です。

花が終わって小さな柿の実が付いています。でも良く見ると葉っぱの縁に何か付いているような…。

もう少し接近してみました。

「これは何?」裏をそっと覗いて見ると…。

虫がお行儀よく並んでいるではありませんか。思わず「キャー」と声を出して飛び退いてしまいました。

虫たちが並んで食事中で、美味しく食べる音が聞こえてきます。思わず、ぞくぞくっとしました。

7月11日葉っぱを食い荒らしています。虫を取ろうにも大量すぎて取りきれません。気持ち悪くて触るのにも躊躇しました。結局諦めてそのままにしたら…。

虫は、4cmほどに成長。7月12日地面に柿の葉が大量に落ちていました。

そしてあの虫も地面を這うように動いています。ひょっとしたら、虫が葉っぱを切り落とした?捕獲した虫もありますが、その他大勢の虫たちは、どこかへ行ってしまったようです。

7月18日の柿の木。葉を食べ尽くし、大量のフンを残したままで、もう虫の姿はどこにもありません。

「この虫はなんだ?」と腹立たしく思い調べてみました。

柿の木についていたのは、どうやらイラガの幼虫みたいです。6~7月に発生して柿の葉を食い散らかすとのこと。さらには8月上旬に成虫が羽化して卵を産むため、8月下旬~9月に幼虫が再び発生するようです。

なんと年に2回も、成虫が飛んできて卵を産み付けるなんて。

これでは、たまりません。しかし柿の実に農薬は使いたくありません。捕獲作戦しかありませんが、イラガの幼虫の棘に当たると激しい痛みがあるとか。

なるべく早めに見つけて、取り除くしかないんでしょうか。

今年の富有柿の様子

結局昨年は、柿の裏年でもあったのか、ほとんど食べられる実はなりませんでした。

今年は、柿を収穫できるように冬から準備をしました。

イラガは、冬の間繭を作って木の幹についていると聞いたので、柿の木の周りを冬の間に探してみました。

すると柿の木の地面から5cmぐらいの所に繭の抜け殻を1つ発見。でもそれ以上は、見つかりませんでした。

春になり、新芽が出て順調に花が咲き、実がつきました。

今年は大丈夫かなと油断して、葉っぱの裏をチェックし忘れた頃やられてしまいました。

旦那が、葉が大きくなる頃から毎日柿を観察していたのに…。葉っぱが網目状になり食べ尽くされた葉がちらほら。

慌てて、イラガのついた葉を取り除きました。10枚以上は切ったと思います。それでも昨年のように、手に負えないほどの被害ではありません。

柿の実も少しづつ大きくなっています。イラガの2回目の羽化や他の虫の被害さらには台風にも負けず、育ってくれるといいのですが。

旦那は、柿の木が気になって仕方ないようです。大好きな柿の実が食べられるまで、まだまだ先は長そうですね。