梅雨に入り、アジサイの季節になりました。街を歩くと白、ピンク、青、紫色などのアジサイが、雨の季節を彩ってくれています。
我が家でも庭に植えたヤマアジサイ 紅が咲きました。
そこで元々日本に自生するヤマアジサイの特徴を調べてみましたので、ヤマアジサイ 紅の花色の変化と一緒にご覧ください。
もくじ
ヤマアジサイとは
ヤマアジサイは、主に太平洋側の福島県から四国・九州に分布して、半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育する落葉低木です。
中心部に小さな花が集まって咲き、その周りを装飾花が取り囲むように咲きます。
実際の花は、中心の丸い小さな花たち。周りの花のように見えるのは、ガクなんですね。
ガクアジサイと比べても、全体的に小ぶりで花も葉も小さく、葉の厚みも薄いようです。
<ガクアジサイの葉> <ヤマアジサイの葉>
アジサイの色は土のphで変わる?
セイヨウアジサイは、土が酸性だと青花になり中性〜アルカリ性ではピンク花になることは良く知られていますね。
ところがヤマアジサイは、土の性質に花色が左右されないものが多く、本来の花色をそのまま楽しめるようです。
中でも「紅(クレナイ)」は、咲き始めの白色から少しづつ赤みを増して真紅になる変化を楽しむことができます。
ヤマアジサイ 紅(クレナイ)
ヤマアジサイ 紅の管理
植えているのは、庭の片隅午前中に日が当たる半日陰です。
夏の強い日差しは苦手のようなので、西日は当たらない所にしました。
15年ぐらい経ちますが、紅は、あまり大きくなりません。コンパクトに管理できるのも魅力の一つです。
西洋アジサイのように花後に大きく切り戻す必要もありません。花もしっかり付いてくれます。
一年を通しての管理も、花が終わった後の花がらを摘み取り、樹形を整える程度です。
昨年は花がらを摘むのを忘れていたせいか、少し背丈が高くなってしまいました。それでも花はしっかり咲いて、周りの風景と調和しています。
自然風の庭によく馴染み、野趣のある花ですね。
ヤマアジサイ 紅の花色 白から赤へ(動画あり)
6月になり白い花が2週間ほどで、鮮やかな赤色に変化します。
<咲き始めの紅>
花全体が白っぽい姿です。
真ん中の花は、まだ蕾が硬く緑色をしています。
<少し色づき始めた紅>
ほんのりと、薄いピンク色になってきました。
真ん中の花も開いてきました。
<真紅になった紅>
ガクが鮮やかな赤色になりました。赤色のガクが花の周りのポイントになり、花全体が引き立っています。
真紅になると、離れた所からでも緑色の中に赤色の点々を見つけることができます。赤と緑の絶妙なバランスですね。
紅の清楚な中に凛とした姿に、思わず見入ってしまいそうです。
紅が白色から赤色へ変化する様子を動画でも撮ってみました。花色の変化に注目してご覧ください。
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