コバノランタナを育てていますが、とても丈夫で手がかからず、花の時期が長いので重宝しています。今回はそんなコバノランタナが古くなったので挿し木して株を更新したいと思います。株を増やしたい時にも、挿し木はおすすめです。
もくじ
コバノランタナの特徴
コバノランタナは名前の通りランタナの仲間です。では、その特徴を見てみましょう。
- 熱帯アメリカ原産
- クマツヅラ科ランタナ属の植物
- 常緑匍匐性小低木
- 樹高は20~50cm
- 花色は紫色や黄色、白色など(花色は変化しない)
- 花は5月〜10月にかけて長期間咲く
<コバノランタナの小さな白い花>
ランタナに比べ葉っぱは小さく棘がない。株が横に広がりやすいので、グランドカバーに利用したり、下垂させるように育てると、小さな花がたくさん咲いている姿は見応えがあります。病害虫にも強く、耐暑性にも優れ育てやすい植物です。
ただ熱帯アメリカ原産の植物なので、冬に氷点下が続いたり、霜に当たると枯れてしまうことがあるので気をつける必要があります。
例年より寒さが厳しかった年に、私も北向きの場所で鉢植えにしていた紫色のコバノランタナを枯らしてしまいました。南向きの場所に置いた鉢植えの白いコバノランタナは生き残っています。今回挿し木するのはこの株です。
コバノランタナの挿し木手順
コバノランタナの挿し木は比較的簡単で、最も適した時期は、5〜7月頃だと言われています。
今回は5月初めに挿し木をしました。
【挿し木の手順】
① コバノランタナの枝(茎)を株から切り取る
② 2節ぐらいつけて切り取る(先端の柔らかい部分は挿し木に向かないので使わない)
③ 先端部分の葉を数枚だけ残し、他の葉は切り取る
花が付いている場合は花も切り取る
<コバノランタナの挿し穂>
④ さし穂の茎はもう一度斜めに切っておく
⑤ 1時間ぐらい水揚げさせる
⑥ 挿し木用土を用意しタップリ水を含ませる
⑦ 挿し木用土に棒で穴を開ける
⑧ さし穂をそっと差し込み、周りの土を押さえておく
<パーライトに挿しました>
◎ 今年伸びた茎が固くなっている時は今年の枝(茎)を使うが、今年伸びた茎がまだ柔らかい時は、去年伸びた枝を使う。
◎ 挿し木に使う土は清潔で肥料分の入っていない土なら、なんでも良い(挿し木用土、赤玉土、鹿沼土、パーライト、バーミキュライトなど)
コバノランタナ 挿し木後の様子
挿し木後から1ヶ月間
挿し木したコバノランタナは半日陰に置いて、受け皿に水をためる底面給水で管理。土の表面が乾燥しないように、水が少なくなった時点で水を補充しながら様子を見ます。
3週間経つ頃には、新芽も出てきています。
コバノランタナのポット上げ
挿し木して1ヶ月経つ頃には、鉢底から根が出てきました。いよいよポット上げの時期です。
<3本とも新芽が出てきた挿し木苗>
6月初め
鉢からそっと抜いてみると、3本ともしっかり発根していました。
コバノランタナは木ですが、挿し木から1ヶ月で発根!発根までの期間が短くて楽です。
そこで、園芸用土を入れた9cmポットに植え替えをしました。
<根を広げて9cmポットに植え替え>
7月はじめ
ポット上げから1ヶ月経つ頃には、葉も少し大きくなり背も少し伸びました。
<ポット上げから1ヶ月経ったコバノランタナ>
このまま秋まで管理したら、鉢上げする予定です。
今回コバノランタナの特徴と挿し木から2ヶ月間の様子をまとめてみました。
コバノランタナは小低木で大きくなりすぎず、小さな可愛い花を咲かせてくれて、管理も楽なので気に入っています。挿し木は簡単にできるので、株を増やしたい時や更新したい時にやってみてはどうでしょう。