毎年西日が差す窓にグリーンカーテンを作っています。昨年はユウガオ、アサガオ、オカワカメの3種混合で植えました。ところが混合にすると、強いものと弱いものが出て上手く育ちませんでした。
そこで今年は、その反省を生かして、西洋朝顔一種類でグリーンカーテンを作ってみました。
もくじ
アサガオ(朝顔)でグリーンカーテンを仕立てよう
グリーンカーテンの準備
まずは、4月下旬にグリーンカーテンの準備をしました。
① 冬の間ストックの花を植えていた2つの鉢の土は入れ替え、肥料(発酵油かすを使いました)を入れる
② 10cm角のネット(窓を覆うサイズのもの)を竹や園芸用支柱に通し、窓の外に立てかけるよう設置し、しっかり固定する
設置したのは、西日が強く差し込む1階の窓です。
風通し良くするために、窓にピッタリ付けず、ネットと窓に隙間を作っておきます。
作業が楽なので、種まきをする前にネットを張っておきましょう。
グリーンカーテンの成長
【5月】
5月上旬アサガオの種を直播きにしました。用意した種は、西洋朝顔 スカーレット オハラ。
赤い花が目を引きます。一袋で育つ苗は、およそ10本。
2つの鉢に半々に種まきして、一週間ほどで発芽。
【6月】
6月になると、少しずつツルも伸びてきました。それぞれの鉢に6本の苗が育っています。
グリーンカーテンを設置する窓は、高さが2m50cmもありません。ツルが伸びすぎても困るので、1回目の摘芯はアサガオのツルが50cmぐらいのびた頃に行いました。
頂芽と呼ばれる先端の芽を、手で折って摘み取ります。ハサミを使っても良いですが、柔らかいうちは、手で簡単に折れます。
摘芯をすると、脇芽が出てツルの数が増えます。
そしてもう一つ大切なことは、ツルを誘引すること。
そのままでは、ツルは上へ上へ伸びようとするので、隙間だらけのグリーンカーテンになってしまいます。
上に向いて巻き付いているツルをそっと外し、横向きにツルを巻き付け直し、ネット全体にツルが巻きつくように誘引します。
【7月】
ツルは1日で20cmぐらい伸びることもあるので、7月に入ると毎朝ツルを誘引するのが日課となりました。1回目の摘芯をした後も、ツルの広がりや伸び方を見ながら、摘芯も続けます。
7月下旬には、ツルは順調に伸び、葉っぱが重なるように窓を覆いました。暑い夏が来る前になんとか日除けになってくれたようです。
<外から見たグリーンカーテン>
<室内側から見たグリーンカーテン>
ただ長雨で日照時間が短いせいか、まだ花があまり咲いていません。
【8月】
長かった梅雨も明け、35℃を越える暑い日が続きます。日差しはタップリで、8月になって赤い花もしっかり咲き始めました。
水やりは7月までは1回でしたが、8月になると朝晩の2回に増やしました。
昼から日差しが強くなると、1回だけの水やりでは葉っぱが萎れ気味になってしまいます。
アサガオの病害虫
苗が小さいうちは、特に気になる症状はありませんでした。
ところが、アサガオが窓を覆うように育った7月になると、葉っぱに穴が空いて食べられた跡を目にするように。地面には、ムシの黒いフンが落ちています。
葉っぱの裏を確認してみるとアオムシがいます。
薬は使いたくないので、捕獲作戦開始です。ところがアオムシは、葉っぱの色と同化して、見えにくいんです。
なかなか見つけられず、生き残って大きくなったアオムシに、上側の葉っぱをかなり食べられてしまい、一部茎だけになった所も。
大きく育ったアオムシを5匹捕獲して、やっと被害が収まりました。
ムシに葉っぱは食べられても、これぐらいで済んだのは幸いだったかもしれません。
株元に近い葉っぱが、黄色くなったり葉の一部が茶色くなったり。病気かなと思うことがありました。こちらは、その都度葉っぱを切り取ることで、被害の広がりはないようです。
アサガオでグリーンカーテンを仕立てるポイントと感想
せっかくグリーンカーテンを作るなら、しっかり日差しを遮るようにしたいものです。
その為には2つのポイントが大切になります。
1 摘芯を適宜繰り返す
摘芯は、ツル全体の伸び方を見ながら、何度か繰り返します。
2 ツルを横に誘引する
巻きついたツルを外し、横に巻き直す作業は、アサガオとの根比べです。
このポイントに気をつけると、窓全体を覆うようなグリーンカーテンが出来ます。勿論アサガオを巻きつけるネットと支柱が、しっかり安定しているのが前提ですが…
グリーンカーテン越しに吹いてくる風は、少しひんやりして気持ちの良いものです。
猛暑の時も、日陰を提供してくれました。この調子なら9月中頃までは緑を提供してくれそうです。
10月以降は日除けが不要な我が家にとって、5月に種をまいて9月までグリーンカーテンになってくれる西洋朝顔は丁度いいですね。
丈夫でツルもよく伸び、一番暑い時期(7月〜9月)に緑の葉っぱが窓を覆います。おまけに可愛い花も、朝だけでなく昼間も咲いてくれます。
一年草で秋になると種が取れます。この種を保管すれば、次の年に種まきして再び楽しむことが出来ます。
というわけで、西洋朝顔の良かった点をまとめてみます。
・ツルよく伸びて、葉っぱも大きめで、よく繁る
・可愛い花も咲く
・日陰が欲しい暑い期間に丁度生育期間が重なる
・一年草で種が取れ、次の年にも種まきできる
・冬の間は、別の植物を植えられる
反対にちょっと残念だった点は、この一点でした。
グリーンカーテンを作りながら、花も見たい方は西洋朝顔を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう。