和風の自然な庭に合う植物 落葉樹の新芽(4月)

4月になり、冬の間葉を落としていた落葉樹が芽吹きの季節になってきました。

そこで自然な庭にしたくて、10年以上前に植えた落葉樹の新芽を紹介します。

この時期にしか見れない初々しい葉っぱの姿をご覧ください。

紹介している落葉樹は、8種類(ムクゲ、モミジ、コナラ、アジサイ

アズキナシ、トキワマンサク、マユミ、カキ)です。

和風の自然な庭に植えた落葉樹の新芽

撮影したのは、4月下旬

かなり葉っぱが開いたものや、これからまだ大きく開いていくものも。種類によって芽吹きの段階は様々ですが、8種類共同じ日に写真を撮ったものです。

同じ時に庭にあると想像してご覧ください。

ムクゲ

黄緑色の葉が出始めています。全体的にまだ淋しい感じですが、日々その成長が気になります。

暑くなる頃には、花が少なくなった庭で緑色の葉と大きめの花の存在感が増しているでしょう。

モミジ

4月になり赤味を帯びた新芽が出て、赤い小さな花が咲き、その後葉が黄緑色になってきました。

今は花が終わり、プロペラ型の小さなタネができています。

 

光が当たり微風が吹くと、黄緑色の葉が揺れ、光に透けた葉がキラキラと輝いて見えます。

夏には、木陰を作ってくれるでしょう。

コナラ

黄味が強い葉っぱが芽吹いています。葉の近くの枝には、垂れ下がって小さな花が咲いています。雄花雌花があるようですが、この垂れ下がった花はどちらなのか?

春のコナラの葉は柔らかいようで、すぐムシが付いて、葉っぱを食べられてしまいます。

植えて数年は、ムシが気になって手で捕獲していましたが、最近は樹高も高くなり、捕獲もせず様子を見ています。ムシも全部食べ尽くすことはないようです。

アジサイ アマチャ

漢字で書くと甘茶。その葉を煎じるとお茶になり、甘みがあるとか。自然風の庭では、常緑樹の下に植えてもっぱら観賞用です。

緑色のツヤのない新芽が出て、その真ん中には花芽も付いています。枝は細くて、ラインも柔らかいので、優しい印象です。花は、ガク咲タイプで派手ではありませんが、アジサイの中では早く咲き、しっとりとした風情があります。

アズキナシ

漢字で書くと小豆梨

新芽はシルバーがかった葉色をしています。花芽もついています。

5月頃には白い花が咲くのですが、樹高が5mを超えているので、花は見上げてもよく見えません。上から見るとキレイだと思うんですが。

アズキナシは庭に植えるまで、全く知らない樹木でした。

でも植えてみると、樹形が乱れにくく、まとまります。そして剪定があまり必要ないのが気に入っています。

トキワマンサク

新芽は赤紫色。花と見間違いそうな葉色ですね。新芽が出ると、花も咲いてきます。花色は濃いピンク色をしているので、周りが緑色になるこの時期は、よく目立ちます。

庭の半日陰に植えたトキワマンサクは花をつけません。花を見たいときは、やっぱり日当たりに植えるのが良さそうですよ。

マユミ

黄緑色の小さめの葉が芽吹いてきました。小さな花芽もたくさんついています。

マユミ(真弓)の木は、枝に柔軟性があり、昔から弓の材料として使われてきたようで、それが名前の由来となっています。

白い花は目立ちませんが、花後にできる赤い実は目立ちます。

これまで、一度ムシに葉っぱをかなり食べられたことがありましたが、それ以外の年はムシもついていません。低木で大きくなりすぎず、育てやすい木だと思います。

カキ

黄緑色をした艶のある柔らかい新芽です。

和風の自然な庭に柿の木?と思われる方もあるでしょう。

でも庭に植えると他の木と馴染み、意外にも違和感がありません。

春の新芽や秋の紅葉を楽しめますし、柿の実の収穫のオマケ付きです。ただしムシがつくことがあるので、その点は気をつけましょう。

 

8種類の落葉樹の新芽を紹介しました。どの樹木も和風の自然な庭の雰囲気作りを担い、春から秋まで、その姿の変化を楽しませてくれています。