モネの池を冬(2月)にバスツアーで訪れて 睡蓮の花が咲いていない冬の池の様子は?

2月にバスツアーで岐阜県関市板取の『モネの池』を見てきました。

最近動画や写真で紹介されているのを目にする機会があったので、存在は知っていましたが、実際に行くのは初めてです。

睡蓮の花も咲いていない冬の池はどうなっているのでしょう。

モネの池と呼ばれるようになった経緯

岐阜県美濃市にある道の駅美濃にわか茶屋を出発したバスは長良川の支流である板取川に沿って山道を進んでいきます。

現地に到着するまでに聞いたバスガイドさんの話とWikipediaに紹介されている話をまとめてみると…

元々根道神社脇にあった池は、農業の灌漑用溜池として整備されたもので、雑草が生い茂り濁った小さな普通の池で、地元では単に池と呼ばれていたようです。

1999年頃から、近くの花苗の生産販売をする経営者が、雑草を抜きコウホネスイレンを植え手入れをするうちに水質が改善し、地元の方がコイを放流して、現在のようにキレイな池に変わっていきました。

池はテニスコートぐらいの大きさ

常に湧き水が流れ込むので、透明度が高く、水温は年間を通して14℃前後を保っています。

2015年頃から、ブログTwitterInstagramなどのSNSで取り上げられて、花が咲くとクロード・モネの睡蓮の作品に似ていることから、通称『モネの池』と呼ばれように。

現在もたくさんの観光客が訪れる池となっています。

最後にガイドさんから、天候や季節などによって期待したものが見えないこともあると説明を受けました。

多くを期待しないほうがいいかなと自分に言い聞かせていると、30分くらいでモネの池大型バス専用駐車場に到着しました。

訪れた冬(2月)のモネの池は?

モネの池 周りの様子

駐車場から花苗を育てるビニールハウスを目指して、田んぼの間を歩くこと数分(自家用車の駐車場からはもっと近い)。

ガイドさんに「さあ到着しました!」と言われても、「え!ここ?」という感じでした。

まずは根道神社の階段を上がり、神社にお参りしたのち、階段を降りて池をぐるっと一周。そこは歩いて1分もかからないような小さな池でした。

2月下旬の平日午後2時頃で、ツアーの仲間以外には、家族連れやカップルが10人程度で、混雑はしていません。

<モネの池全景>

ガイドさんの話では、冬でも土日祝日は駐車場が車でいっぱいで、池の周りも人でいっぱいになるようです。

いい天気で、気温は8℃。雪の心配もしましたが、全くの杞憂に終わりました。

モネの池の様子

さて、肝心の池の中を覗くと…

水は透き通り、鯉が数匹ゆったりと泳いでいます。水深50cmと聞いたのですが、確かに水は濁りがなく底まで見えるほどキレイでした。

冬でも水温が14℃で安定しているようで、鯉も動いていましたが、数はそんなに多くない気がしました。ハート型の模様のついた鯉は、見当たりません。

スイレンの花の時期ではないので、赤っぽい色をしたスイレンの葉が静かに水面に浮いています。

コウホネ(河骨)も冬になると、水上の葉っぱは無く水中葉だけになるようで、どれがコウホネかはっきり分からず。水草があまり茂っていないので、静寂な雰囲気がしました。

写真や動画を取る方は光の向きなども気になる所。

素人の私が撮ってみて気づいたのは、午後の光が池に反射して撮りにくいこと。そして撮りたい所が、光の差し込む方向によって自分の影が写り込んでしまうことでした。

それでも、いろいろ試して何枚かの写真が撮れました。

モネの池に行った感想

動画や写真で見ていたあの池を実際に見ることができたのは、感激です。ただ池の小ささと、SNSで紹介されたことによる観光効果の大きさに驚きました。

一緒に行った旦那の感想を聞いてみると、もっと幻想的かと思っていたので、ガッカリしたとのこと。

感想はそれぞれですが、冬のモネの池は、平日に行くと観光客も少なく、ゆっくりと池を眺められます(スイレンの花と鯉が一緒に見たい時は、やっぱり夏ですが…)。

<今回見れなかったコウホネの黄色い花>

 

<夏に咲くスイレンの花はこんな感じ?>

ガイドさんが雨上がりに来た時には、池の水が濁っていたようで、晴れが続いた日を選ぶと良いと教えてもらいました。

板取川を流れる水はとてもキレイでした。湧き水なら、尚更のことでしょう。地元の方の努力で普通の池が、あんなに水の透明度が高い池になるとは、いい話ですね。