冬になると、花が少なくなり殺風景な庭になってしまいます。
そこで寒さに負けず冬に咲く花を求めて園芸店に足を運ぶと、パンジーやビオラ、シクラメンなど色とりどりの花を咲かせた苗が並んでいます。
その中から、小さな鉢に植えこむビオラとそれに合わせる苗を探して、淡いピンクの雰囲気でまとめた寄せ植えを作りました。
小さな鉢が一つあると、その周りは冬の寒々とした気配を和らげてくれそうです。
もくじ
ビオラとビオラに合わせた苗の購入
ピンクのビオラ
10月にビオラの種を蒔きましたが、花が本格的に咲き始めるのは春になってから。
それなのに11月初め園芸店に行くと、パンジーやビオラ、シクラメンが花をつけ、良い香りを漂わせています。ストックも種をまいて苗を育てていますが、園芸店では既に花盛り。
私には、この時期にビオラを開花させることはできないので、冬を彩るビオラは苗を購入して楽しむことにします。
では早速ビオラ選びです。
選ぶといっても、1つ1つ見て行くと種類がたくさんあって、目移りします。
花色は白、黄色、オレンジ、ピンク、エンジ、青紫、紫など。さらに中間色、アンティーク色や黄色×紫色などの2色使いの苗もたくさんあります。花の形もうさぎの耳のようになったものや、周りがフリルになっているものなど。
ただ漠然と探すとなると、時間がかかりそうです。
冬の殺風景な味気なさを柔らげてくれ、今まで育てたことのない花色にしてみたいと思い、今回はピンク色のイメージで探すことにしました。
一回りして探してみると、ピンク系のビオラは多くありません。見つけたのが見元ビオラ。値段は安いビオラの3倍はしそうな380円。
値段は高いけど葉がしっかり茂り株が大きく、花付きも良い感じです。これなら春までの6ヶ月は、寒さに負けず花を咲かせてくれそう。
花色は淡いピンクで、優しい雰囲気です。ピンク色にはストレスを和らげ疲れを軽くする効果があると聞いたことがあります。
出来上がった寄せ植えを玄関前に置いた所をイメージしてみると、ホッと心がほぐれそうです。
「ピンクはいいね」一人で納得しながら、メインをこのピンクビオラに決めて、次にビオラに合わせる苗を探します。
セリ ピンクバリエガータ
小さな鉢に植えようと思っているので、次に探すのはビオラよりも小さな花が咲く植物か、カラーリーフがいいかな。
園芸店には、スイートアリッサムやバコパなど小さな花を咲かせる苗も沢山出ていました。
合わせてみると可愛いのですが、小さな鉢ではちょっと窮屈そう。もう少しすっきりとした感じにしたいので、カラーリーフを探しました。
カラーリーフも緑、黄緑、紫、シルバーがかった色など色々です。その中で気になったのが、セリ ピンクバリエガータ。
<左がセリ ピンクバリエガータ>
初めて見る植物です。小さな葉は、斑入り部分がピンクがかっています。ビオラと合わせてみると、全体がピンクの淡い雰囲気にまとまります。
「いい感じ!」
どんな植物なのか、付いていた説明書を読むと
- 水生植物で過湿に強い。
- 這うように広がる。
- 寒い時はピンクの斑がより鮮やかになり、暑い時はクリーム色の斑がでる。
<ピンク色になったセリ ピンクバリエガータの斑入り葉>
セリの仲間で、水辺の環境を好むようです。
水を好むならビオラとの寄せ植えはむりかな?と思い、お店で聞いてみると、ビオラと寄せ植えにしても大丈夫という心強い言葉をもらいました。
「よかった。それならピンクバリエガータで決まり!」いそいそと2つの苗を購入して帰りました(セリ ピンクバリエガータの価格230円)。
<ピンク色のビオラ>
<セリ ピンクバリエガータ>
小さな鉢でピンク色の寄せ植え作り
鉢選び
2株の苗を植えこむ鉢の大きさと素材、何が良いでしょう。
冬の間に楽しむ寄せ植えなので、雪や霜、日当たりなどの天候の変化で場所を移動することがありそうです。そのためには、小さく軽い鉢の方が良さそうです。
そこで選んだのがプラスチック製の5号(口径15cm)深鉢です。これなら深さもあるので、しっかりと根が張れそうです。2つの苗共にピンクがかった色合いなので、鉢の色は黒色にして、花色に目が向くようにしました。
小さな鉢の寄せ植え
さあ、苗の準備ができたので植えていきましょう。
① 鉢底石を入れた後、園芸用土を入れます。
② ビオラを中央に仮置きして高さを確認します。
③ セリ ピンクバリエガータをポットから出し、ランナーで繋がった部分を切り離し、3つに分けます。
④ 土を入れて高さを調整しながら、ビオラの周りに等間隔に並べます。
⑤ セリの葉で鉢の縁を隠すように、少し葉を外に張り出させた位置に置きます。
⑥ ビオラとセリの位置が決まったら、葉を埋め込まないように気をつけながら、土を入れます。
⑦ 割り箸を差し込み土をなじませ、さらに鉢を持ち上げトントンして馴染ませます。
⑧ タップリと水をあげます。
さあ、これでほんわかピンクの鉢が完成しました。
ビオラの耐寒寒は強く、氷点下になり葉っぱが凍ったようになっていても、気温が上がり日が当たると、何事もなかったように生き返ります。
これに対してセリ ピンクバリエガータは寒さには強いものの、根まで凍結すると枯れてしまうようです。
例年何日も氷点下になることは少ないのですが、昨年は0度を下回る寒い日が何日か続いて、鉢植えのランタナなどを枯らしてしまいました。
春まで寄せ植えを楽しむためには、凍結注意です。気温の変化を見て、軒下に入れたり、夜間家の中に取り込むことも必要かもしれません。
凍結に気をつけながら、冬の間少しづつ咲くビオラの花とセリの葉のピンク色を楽しみたいですね。
初めて組み合わせたビオラとセリ ピンクバリエガータ。相性は良いのか悪いのか、1鉢の中でどう成長するのか、これからジックリと観察していきます。
実は寄せ植えを作り始めたのは、この秋から。何種類かの多年草をカゴに植え込んだのですが、その時花を組み合わせる楽しさを知りました。そこで今回は、冬の庭に明るく優しい色をプラスしたくて、ビオラの寄せ植えを作ってみました。
ビオラ同士の寄せ植えも良いですが、他の植物と組み合わせ、それぞれの成長を見るのも楽しみではないでしょうか。小さな鉢に植えれば、苗の数も少なくて、組み合わせも考えやすいのでオススメです。