ワスレナグサと言えば、花言葉 forget me not (私を忘れないで)を思い浮かべる方が多いと思います。さらにワスレナグサが歌詞に入った歌もありますね。
このようにワスレナグサは名前が広く知られていますが「どんな花だったかな?」と花の姿をすぐ思い浮かべることができないかもしれません。花自体は小さく可憐で、あまり目立つものではありません。
それでも群生すると、可憐さが際立ちます。そこで小さな花が大好きな私は、たくさん咲いている姿が見たくて、ワスレナグサの種をまいてみました。
もくじ
ワスレナグサの種まき
ワスレナグサの種まき(9月)
毎年秋になると、春に咲く花の種は何を蒔こうかと考えるのが楽しみです。
春に庭の草取りをしていると、1mmぐらいの大きさのワスレナグサに似た花を見かけます。花は水色で可愛らしいのですが、小さ過ぎて物足りません。名前を調べてみると、キュウリグサと言うようです。
春の庭に青い花があったらいいなと思い、キュウリグサに似た少し大きめの花を咲かせるワスレナグサに興味が湧きました。
小さな花が大好きなのですが、ワスレナグサは寄せ植えにも庭植えにしても、強く主張し過ぎず他の植物と馴染みそうです。そこで今年初めて種をまいてみました。
<種まき手順>
① 種まき用土を準備する(鉢にバーミキュライトを入れたもの)。
② 給水させた用土に割り箸で浅い溝を掘る。
③ タネを溝の中にまく(重なり過ぎないように気をつけて)。
<ワスレナグサの小さな種>
<ワスレナグサの種をすじまき中>
④ 土を被せ軽く押さえておく(ワスレナグサは嫌光性種子なので必ず土をかける)。
⑤ 日向に置き、水遣りをする。
9月中旬に種をまいたのですが、蒔いた時期が良かったのか発芽まで1週間もかかりませんでした。
ワスレナグサ ブルームッツ
タネを蒔いた後になって、ワスレナグサは青色以外にもピンクや白色もあるぐらいだから、種類も色々あるんだろうかと気になって調べました。
ワスレナグサの園芸種には、ドワーフブルー、ミオマルクやブルームッツなど色々種類があるようです。
馴染みがない名前ですが、自分がどの種類を買ったのか改めてタネ袋を見るとブルームッツの表示があります。
ブルームッツは、1cmの極小輪の青紫色の花で草丈は50cmになり、茎が長めなので切り花としても利用できるようです。
「あれ!しまった」
実は主に寄せ植えをしようと考えて、種を蒔きました。でも50cmとは背が高すぎて、後方に植えこむしかなさそうです。手前で小さな花を咲かせたかったのですが、種子の選択ミスかも。
種をまいた後では、気づくのが遅すぎですね。それならブルームッツの特性を生かして、庭植えで群生させる方が良さそうな気がしてきました。
教訓:種を選ぶ時は、袋の裏に書かれた詳細を必ず確認すること!
ワスレナグサのポット植え
種まきから1ヶ月経ち10月になると、本葉が出始めました。
1袋で40本ぐらいの苗が取れるようですが、植えつける場所を考えて14個のポットに植え替えることにしました。
条蒔き(すじまき)にしましたが、タネが小さくかたまって発芽してしまいました。種と土を混ぜて、全体にパラパラと種まきした方が良かったかもしれません。
ピンセットで根を傷めないように、大きく育っている苗をそっと抜き取ります。
葉っぱの大きさは同じくらいでも、根の張り方が違っている時は、勿論根が張った方を植えていきます。
<左が植え付けた苗 右は左に比べ根張りが少ない苗>
<ポットに植えたワスレナグサの苗>
ポットに植え付けて2週間経つと、根も馴染んだのか大きくなり始めました。このままポットで大きく育て冬越ししたら、暖かくなる頃に定植する予定です。
今回は、本葉が出た頃にポットに植え替えをしましたが、直接ポットに種を蒔くこともできます。1つのポットに3〜4粒の種をまいて、発芽したら丈夫に育ちそうな苗を残していきます。
この方法は試したことがありませんが、小さな種を植える時だけは細かい作業で、ちょっと大変かもしれませんね。
さあ、ワスレナグサのポットへの植え替えが終わりました。日向で水切れさせないように管理して、春を待ちます。
群生するワスレナグサ の花を想像しながら、ブルームッツを庭のどこに植えこむか考えるのも楽しみになりそうです。