3月末になって、ヨモギの新芽が出てきました。
ヨモギを見ていたら、急によもぎ餅が食べたくなって…。
そこで正月前しか出番のない餅つき機を使って、よもぎ餅を作り春の香りをちょっぴり頂きました。
もくじ
ヨモギを摘んで、茹でる
ヨモギ摘みで一番大切なことは、清潔なよもぎを見つけること。
排気ガスがかかっていたり、砂や汚れがあったら嫌ですよね。
多年草のヨモギは、よもぎ餅以外にも乾燥させてお茶に使ったりできるので、1箇所お気に入りの場所を見つけておくと、毎年摘むことができます。
ヨモギの見分けは、葉の香りを嗅ぐとよもぎの香りがするので、よくわかります。葉っぱの裏側が面に比べ白っぽくなっていて、うぶ毛のようなものが生えているのも特徴です。
柔らかい茎から上を摘み取りましょう。よもぎの量の目安はあまり考えたことがありませんが、茹でると量が少なくなるので、少し多めに。
今回は、庭のヨモギを摘んで使いました。
取ってきたヨモギは、きれいに洗います。この時に重曹を使う方もあるようですが、ヨモギの新芽なので塩を少々入れて茹でることにしました。
茹でたヨモギは、細かく刻みます。
包丁で切ってみましたが、筋張って切りにくかったので、結局はフードプロセッサーで刻みました。
きれいに細かくなるし、やっぱり速いのは頼りになります。
餅つき機で餅をつく
ここで餅つき機の登場です。
20年以上使った餅つき機が3年前に動かなくなったので、今更購入するのもどうかなと思って、もう餅は購入することに決めました。
ところが餅を買ってみると、量は少ないし値段も高いし、自分好みとちょっと違うし。ということで、2年前に餅つき機を再び購入して使い始めたわけです。
もち米1kgを購入して、前日に水に浸けておきます。
餅つき機は一升炊きなので、1kgは何合だろうと思って調べてみると、1合が150gとわかりました。1升(10合)で1500g。1kgは7合弱。これなら1回でよもぎ餅が作れます。
ザルにあげて水切りしたもち米を餅つき機に入れます。もち米を山のように形作り、真ん中を高くすると、蒸気が全体に回りやすいようです。
25分ほどでブザーが鳴り、蒸し上がりました。一口食べてみたら、ちょっと固め。まあ、なんとかなるだろうと続行。
次は餅をつきます。スイッチを入れると、もちはね(回転して餅をつく部品)が動き、もち米をついてくれます。
もち米が動き始めた頃、細かく刻んだヨモギを入れます。
始めは中々混ざりませんが、少しずつ餅とよもぎが混ざってきます。
米粒が無くなりよもぎが全体に混ざったキレイな餅になったら、出来上がり。
餅を丸める
さあ、出来上がった餅が目の前にあります。
まずは、1個分の大きさに切っていきます。20代の頃、職場の先輩に教えてもらった餅の切り方と丸め方で、毎年正月餅を作っています。
親指と人差し指の間に餅を挟んで、1個分の分量の餅を押し出すように、2本の指で握り込みます。最後に反対の手で回しながら、ちぎり取ります。
餅とり粉をタップリ付けて、手に餅が直接付くのを防ぎます。
今まで1度だけ、餅が手に張り付いて取れなくなってしまい、火傷をして近所の皮膚科に駆け込んだことがあります。もう熱いなんてもんじゃありません。
餅の水分が多すぎたのが原因だったのですが、火傷にはご用心!
餅はすぐ硬くなるので、素早く切っていきましょう。
次にあんこを包みます。あんこは市販品です。
あんこを作るのは手間がかかりますが、買ってくれば気軽に餅つきに挑戦できます。事前に1個づつの分量に分けて並べておきました。
1個分の餅生地を伸ばして、真ん中にあんこを置いて包みます。
生地を伸ばすポイントは、真ん中は伸ばさず、周りの生地を伸ばすこと。
真ん中を伸ばしてしまうと生地が薄くなり、あんこが透けて見えたり、焼いた時あんこが飛び出してしまうことがあります。
生地を伸ばしながらあんこを包むように、真ん中に集め、穴を塞ぐように閉じていきます。
この部分を下にして、上の生地を丸く形を整えたら、出来上がり。
1kgのもち米で17個のあんこ餅と9個の平餅が出来ました。
試食したので、写っている餅の数がちょっと少ないんです。もち米の炊き上がりがちょっとかためでしたが、焼いて食べたら、とても美味しくて満足でした。
所要時間は、ヨモギを茹でる所から2時間弱ぐらい。
家族で、ワイワイと作ってみるのもいいですよ。少々不格好でも不揃いでも、問題ありません。
みんなで作る過程も楽しいものです。ヨモギの香りがする餅を作って食べると、春を体感出来ること間違いなし。
よもぎ摘みから、餅をつき試食するまでを動画にしました。
餅の切り方やあんこの包み方など細かい部分は、実際の動画でみた方がわかりやすいかもですね。