身近な渓谷で出会った秋の山野草5種




山野草には、園芸種とは違う魅力があります。そんな魅力的な山野草は、和風の自然な庭作りに取り入れたい植物です。

 

 

先日ひょんなきっかけで訪れた渓谷で、小さな花との出会いがあったのでまとめてみました。

 



小さな花との出会い

 

家から車で30分。そして民家脇の駐車場から歩くこと15分。小さな渓谷で、木漏れ日が差し込む場所がありました。水が豊富で、小さな滝が流れています。

 

その場所で、山野草と出会いました。今まで、こんな身近な所に豊かな自然が残っているとは知りませんでした。

 

そこで写真を撮り、初めて見た植物は名前を調べてみました。

 

マツカゼソウ(松風草) 

 

初めて出会った花です。

  • ミカン科
  • 山の木陰に生える多年草。
  • 高さ40~80cm。
  • 白い小さな花は、夏から秋まで咲く。
  • 葉には、特有の臭気がある。

 

マツカゼソウとは、涼やかなイメージで印象に残る名前ですね。訪れた9月下旬は、水の流れのすぐ側で、細い茎や明るい緑色の葉が風に揺れて、小さな白い花が咲いていました。

 

ミカン科に草本があるとは、知りませんでした。

 

イヌトウバナ? 

 

これも名前を知らなかった花です。調べてみると、葉っぱと花の形がシソ科のトウバナに似ている気がします。でも、はっきりとはわかりませんでした。ご存知の方があったら、教えてください。

 

イヌトウバナの花は、白色でわずかに淡い紫色を帯びているとのこと。実際の花は、白色だったのですが…。

 

高さは、20cmぐらい。次回行った時は、もう少し葉っぱのつきかたや毛の生え方を見たいと思います。

 

ミズヒキ 

 

  • タデ科
  • 低地の林に生える多年草。
  • 高さ50~80cm。
  • 花は、夏の終わりから秋に咲く。
  • 名前は、紅白に見える花が水引に似ていることに由来する。

山で出会うと花が小さく、1本だけではあまり目立ちません。でも花穂は、全体が濃い紅色に見えます。

 

とても丈夫な草で庭に植えられているのも、時々見かけます。我が家にも植えていたのですが、1年経ち2年経つうちに絶えてしまいました。林の中に生えていることを考えたら、日当たりが良すぎたのかもしれません。

 

アキチョウジ 

 

  • シソ科
  • 山の明るい木陰に生える多年草。
  • 高さ70cm~1m。
  • 花期は8~10月。
  • 2cmほどの青紫色の筒状の花が向きを揃えて咲く。
  • 名前は、スパイスの丁子(クローブ)の形に似た花が秋に咲くことによる。

 

アキチョウジは西日本に多く、東日本に多いセキヤノアキチョウジとは住み分けをしているようです。

 

このアキチョウジは、花壇にも植えているのですが、自生した姿を見たのは初めてです。滝から流れ出た小川の側で、木漏れ日を浴びて風に揺れていました。

 

木漏れ日ぐらいが丁度いい光の量なんですね。花壇では、葉っぱの色が黄色っぽくなっています。夏の光が少し強いようで、遮光が必要かもしれませんね。我が家の花の時期は、もう少し後になりそうです。

 

ヤマジノホトトギス 

 

  • ユリ科
  • 山野の林の中に生える多年草。
  • 高さ30~60cm。
  • 花期は8~10月。
  • 1~2個の花が茎の先と葉の付け根に上向きに咲く。
  • 名前は、山道沿いに多く見られ、花にある紫色の斑点模様が鳥のホトトギスの胸毛に似ている事による。

 

見つけたのは、確かに山道沿い。ポツンポツンと1株づつ咲いていました。斑点模様の花は、渋くておしゃれな感じです。

 

 

マツカゼソウ、イヌトウバナ、ミズヒキ、アキチョウジは滝の近くの林の中で出会い、ヤマジノホトトギスは、そこに行くまでの道沿いで出会いました。

 

一つだけ残念なことが…。滝の近くは、山野草の側をイノシシが掘り返した跡もたくさんあったんです。山に住む動物たちが人里に接近しているのは、気になりますね。

 

久しぶりに行った山で見つけた5種類の山野草。初めて出会った花も、名前を知っただけで、とても身近に感じました。花壇に植えてみたいとも思います。

 

さらに、意外と近くに山野草が咲いていることが嬉しくもありました。来年も再来年も、咲き続けて欲しいものです。

山での環境を思い出しながら、花壇の山野草を育てようと改めて思っている所です。